米百貨店チェーン運営会社シアーズ・ホールディングスは5日、工具の「クラフツマン」ブランドを米スタンレー・ブラック・アンド・デッカーに約9億ドル(約1040億円)で売却することで合意したと発表した。エディー・ランパート最高経営責任者(CEO)は苦境にある同社の事業を支えるため、新たな資金源の確保に動いている。

  発表資料によれば、スタンレーは取引完了時に5億2500万ドルを支払い、完了から3年後に2億5000万ドルを追加で支払う。さらに同社は15年にわたり、新生クラフツマンの売り上げの一部を毎年支払うという。

  シアーズの百貨店事業は赤字が続いており、ランパート氏は事業を継続させるため資産の売却やスピンオフ(分離・独立)にかじを切っている。先月には、自ら率いるESLインベストメンツの関連会社を通じてシアーズに2億ドルの信用状を発行すると表明していた。シアーズは電池の「ダイハード」や家電の「ケンモア」ブランドの売却の可能性も検討している。

  さらに、シアーズは赤字継続に歯止めをかけるため同社の物理的な規模を縮小するプログラムの一環として、150店舗を追加閉鎖すると発表した。

  こうした動きを好感し、シアーズ株は5日の米市場で一時8%上昇。赤字が続く中、昨年は55%値下がりしていた。

原題:Sears to Sell Craftsman, Shut 150 Stores as Lampert Raises Cash(抜粋)

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