中国は投資家の信認低下や人民元のさらなる下落を防ぐため、外貨準備高が節目の3兆ドル(約347兆円)を大きく下回ることがないよう対策を講じる可能性がある。主要銀行の各エコノミストはこう指摘している。

  中国国際金融(CICC)によると、中国の金融当局はスワップ市場でドルを借り入れ、外貨準備高を一時的に3兆ドル台に維持する公算が大きい。スタンダードチャータードの中国担当チーフエコノミスト、丁爽氏(香港在勤)は、疑わしい海外資産買収への取り締まりなどを通じて国内企業が海外に移すことができる資金を制限するとの見方を示す。先月の外貨準備高は2兆9900億ドルに減少したかもしれないと説明した。

  中国は7日に昨年12月の外貨準備高を発表する。ブルームバーグが調査したエコノミスト19人のうち、16人が3兆ドルを若干上回ると見込んでいる。最も弱気な予想では2兆9800億ドルに減少したとされる。

  野村ホールディングスで中国担当チーフエコノミストを務め、ブルームバーグの中国外貨準備高予想でトップに立つ趙揚氏(香港在勤)は、「3兆ドル割れは市場心理に悪影響を及ぼし、人民元への下押し圧力が強まる」と指摘。「中国企業の海外事業の拡大や家計の国外資産へのポートフォリオ分散により、人民元は下がり資本が流出するため、外貨準備の縮小は今後も続くだろう」と話した。

原題:China Seen Keeping Reserves Around $3 Trillion to Avoid Alarm(抜粋)

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