ノルウェー中部のトロンデラーグ地方は同国にとって冬季五輪メダルを生み出す揺り籠だ。過去2回の五輪だけで計14個の金メダルを獲得している。

  バハマ諸島と米国で10年余りにわたって勤務した後、母国ノルウェーに戻った元ヘッジファンド運用者のジョマール・キルネス氏は、同地方の特徴を生かして並外れた投資リターンを達成できることを示しつつある。同氏が運用する「フォルテ・トロンデル・ファンド」は主に地元に関連する企業に投資し、昨年のリターンはプラス51%と、ノルウェーのファンドの中で最高のパフォーマンスを示した。

  ソール・トロンデラーグ県トロンハイムを拠点とするフォルテ・フォンズフォルボルトニングでポートフォリオマネジャーを務めるキルネス氏(60)は3日の電話インタビューで「石油や水産養殖、地方銀行、テクノロジーなど相関関係のない事業に注目し、高品質のポートフォリオを構築することができた」と説明する。

  同地方はペッテル・ノートグ選手やマリット・ビョルゲン選手などスキー競技のチャンピオンを輩出しているが、実物資産は魚類と石油で水中にある。

  キルネス氏はファンドの資金総額4億4500万クローネ(約60億4000万円)のうち約3分の1を水産養殖に、石油セクターと銀行にそれぞれ20%ずつを配分している。同氏はサーモンが今年、値上がりを続けると予想しており、堅調なリターンを期待する。

  キルネス氏は「養殖業にとっては良い年だが、昨年ほど好調ではないだろう。需要が拡大する一方、あいにく新規供給は余り多くないのが極めて大きなトレンドだ。長期にわたって高値が続くとみている」と述べた。

  サーモンが過去最高値に達する中、資産家ジョン・フレドリクセン氏が率いる水産養殖会社マリンハーベストの株価は昨年30%上昇。今年は年初来で1.5%下落している。

原題:Ex-Hedge Fund Manager Generates 51% Return From Skiers’ Paradise(抜粋)

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