5日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  百貨店株:エイチ・ツー・オー リテイリング(8242)が前日比3%高の1889円、J.フロント リテイリング(3086)が3.2%高の1702円など。H2Oリテが4日に発表した昨年12月の売上高速報は、阪急阪神百貨店の合計で前年同月比1.3%増だった。Jフロントは本館建て替えの大丸心斎橋店の落ち込みが響き、大丸松坂屋百貨店の合計で2.1%減だったが、野村証券では百貨店全体で12月はおおむね増収転換と分析。春ごろには環境改善で売り上げ改善がさらに進む可能性が高いとみている。

  第一生命ホールディングス(8750):1.2%高の2039円。モルガン・スタンレーMUFG証券は4日付で投資判断を「イコールウエート」から「オーバーウエート」、目標株価を1600円から2550円に上げた。地域分散された事業ポートフォリオを持ち、国内外での金利上昇メリットを享受すると指摘。海外事業の成長で中長期の経済資本成長見通しでも他社に比べ優位性があると評価した。

  ゼンリン(9474):500円(24%)高の2619円でストップ高。米半導体大手のエヌビディアは4日、自動運転向けの高精度地図をゼンリンと協力して開発していくと発表した。ゼンリン経営管理IR部の戸島由美子部長は電話取材で、高精度地図データの整備は従来から手掛けており、研究開発の中身を公表することはないと述べた。

  シャープ(6753):11%高の325円。台湾の鴻海精密工業と共同出資する堺ディスプレイプロダクト(SDP)の新規株式公開(IPO)を検討すると5日午後に日本経済新聞電子版が報じた。SDPは中国・広州市に世界最大級のパネル工場新設を発表しており、積極投資を控えて資金需要が高まるとみられるという。

  東ソー(4042):3.3%安の819円。モルガン・スタンレーMUFG証券は4日付のリポートで、ウレタン原料MDIや塩ビ樹脂の採算低下から来期営業利益は減益となり、市場コンセンサスを大幅に下回るとの見通しを示した。同証では2017年3月期が865億円(会社計画850億円)、来期は790億円を見込む。投資判断は「アンダーウエート」を継続し、新たな目標株価は800円とした。

  任天堂(7974):1.6%安の2万4085円。米キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメントは保有する任天堂株を22日までに追加売却し、保有比率が14.76%から13.72%に低下した。同社が関東財務局に5日提出した変更報告書で明らかになった。

  半導体関連株:SUMCO(3436)が5.5%安の1500円、SCREENホールディングス(7735)が2.6%安の7110円、新川(6274)が3.9%安の850円など。岡三証券投資戦略部の小川佳紀シニアストラテジストは、半導体株は昨年末にかけて強さが目立っていただけに、年明けにポジション調整の売りが出てもおかしくないと指摘。特段の売り材料はなく利益確定売りの範囲との見方を示した。日経平均株価採用銘柄の昨年12月の騰落をみると、SUMCOやアドバンテストが2割以上上げ、指数の上昇率4.4%を大きく上回っていた。

  ガンホー・オンライン・エンターテイメント(3765):4.8%高の262円。北米・欧州で16年12月3日に配信開始したプレイステーション4専用サバイバルアクションゲーム「レット イット ダイ」が、12月30日に累計100万ダウンロード突破した、と正午に発表した。国内では2月2日にダウンロード版、3月9日にパッケージ版の発売を予定している。

  カワチ薬品(2664):5.1%高の3085円。12月の既存店売上高は前年同月比2.3%増だった、と4日に発表。2カ月連続のプラス。前の年に比べ気温の低い日が続き、季節関連商材が堅調だった。

  ピジョン(7956):2.3%高の3075円。野村証券は4日、目標株価を3600円から3700円に上げた。中国で電子商取引(EC)へのシフトが順調な上、国内子育て支援などが堅調なことを踏まえて業績予想を小幅に上方修正した。投資判断は「買い」を継続。

  イオン(8267):0.9%高の1698.5円。16年3-11月期の営業利益は前年同期比5%増の850億円前後になったもよう、と5日付の日本経済新聞朝刊が報道。改装やプライベートブランド(PB)の値下げで集客が上向いた総合スーパーが持ち直したという。

  ソラスト(6197):10%高の1326円。いちよし経済研究所は4日付で新規に投資判断を「A(買い)」、フェアバリューを1800円とした。医療関連受託事業の効率化と介護・保育事業でのM&Aを主戦略とした拡大策が軌道に乗りつつある点を評価。来期予想PER13倍には割安感があるとした。

  エボラブルアジア(6191):6.7%高の2348円。17年9月期の主力のオンライン旅行事業の営業利益は前期比6割増の8億円になる見通し、と5日付の日本経済新聞朝刊が報道。顧客還元を厚くした新サイトの開設でリピート客を増やす一方、広告宣伝費を減らすという。

  メディカル・データ・ビジョン(3902):6.6%高の2683円。4日に公表した昨年12月末時点の診療データベース概況によると、実患者数は1723万人と15年末に比べ36%増加した。

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