欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドルは下げ幅縮小-FOMC議事録、ドル高リスクを指摘

  4日のニューヨーク外国為替市場では、ドルが下げ幅を縮小。連邦公開市場委員会(FOMC、12月13-14日開催)議事録によると、ドル高に伴う下振れリスクが財政刺激策による成長上振れリスクを相殺する可能性について、一部のメンバーが懸念を表明した。

  この日はリスク志向の抑制のほか、6日の米雇用統計を控えたポジション調整でドルは軟調に始まった。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ドルはユーロに対して0.8%安の1ドル=1.0489ドル。対円では0.4%下げて1ドル=117円25銭だった。ドル指数は0.7%低下した。

  トレーダーによると、リアルマネー系など長期的な観点の投資家が2017年の展望を完全に変えているかどうかを判断するには早過ぎるが、ドルをめぐるセンチメントは昨年末のような広範にわたる強気なトーンからシフトしつつある可能性がある。

  ドルは主要10カ国通貨すべてに対して下落。特にカナダ・ドルに対して値下がりした。
原題:Dollar Dips, Then Pares Losses; FOMC Saw Risks From Strong USD(抜粋)

◎米国株:続伸、幅広く上昇-FOMC議事録はハト派寄りとの見方

  4日の米株式相場は続伸。米連邦公開市場委員会(FOMC、12月13-14日開催)議事録の公表後も堅調を維持した。市場は議事録のトーンをハト派寄りと捉えた。小売りや自動車、銀行など幅広い業種で株価が上昇した。

  S&P500種株価指数は前日比0.6%高の2270.75。ダウ工業株30種平均は0.3%上げて19942.16ドル。小型株で構成するラッセル2000指数は1.6%上昇と、ここ1カ月で最大の上げ。 

  FOMC議事録によると、金融政策当局者らは会合で、今後見込まれる財政刺激策が与える影響を中心に議論。インフレ高進を防ぐためにいずれは利上げペースを速めざるを得なくなる可能性があると、多くの当局者が懸念し始めていることが示された。ただ、財政政策の影響で経済成長ペースが現在の予測を上回るリスクが関心を集める一方、大半の参加者は今後数年は「緩やかな」ペースでの利上げが引き続き適切となる可能性が高いとの認識をあらためて示した。 

  S&P500種の業種別11指数では9指数が上昇。素材株は1.4%、一般消費財は1.3%上げた。下げたのはエネルギーと電気通信サービスで、ともに0.3%安。 

  シカゴ・オプション取引所(CBOE)ボラティリティ指数(VIX)は7.8%低下。これで2日連続での下げとなった。
原題:U.S. Stocks Advance After Fed Minutes as Consumer Stocks Rally(抜粋)
原題:U.S. Stocks Rise, Bonds Erase Drop on Fed Minutes: Markets Wrap(抜粋)

◎米国債:ほぼ変わらず、FOMC議事録が財政政策やドル高に言及

  4日の米国債相場はほぼ変わらず。12月の連邦公開市場委員会(FOMC)議事録を受けて粗い値動きとなった。議事録は当局者が緩やかなペースでの利上げを支持していることを明記する一方で、財政政策が経済成長の上振れにつながるリスクやドル高が向かい風になるリスクに言及した。

  ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前日比1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.44%。議事録が公表された直後に2.43%まで低下した後、2.47%前後まで上昇する場面もあった。

  BMOキャピタル・マーケッツの米金利戦略責任者、イアン・リンジェン氏は議事録について、「タカ派の度合いは弱まったが、ハト派的でもなかった」と述べた。

  議事録によれば、メンバーの「約半数」は自身の予測に財政拡大政策に基づく想定を織り込み始めた。一方、何人かはドル上昇に伴う向かい風を指摘した。

  議事録では少なくとも2カ所が債券相場にとって弱気な内容だと解釈された。失業率が長期的に正常な水準を大きくアンダーシュートするリスクが、利上げ加速につながる可能性を示唆した。フェデラルファンド(FF)金利の軌道変更は、保有債券の償還元本再投資にも影響する可能性があるとの見方が示された。

  欧州市場ではフランスを中心に大半のユーロ圏の国債が下落した。

  今週は12月の米ADP雇用統計や労働省の雇用統計が発表される。6日にはシカゴ連銀のエバンス総裁やリッチモンド連銀のラッカー総裁の講演が予定されている。
原題:Treasuries Whipsaw as Fed Minutes Focus on Fiscal Policy, Dollar(抜粋)

◎NY金:上昇、ドル軟調で-新年ラリーではパラジウムが特に堅調

  4日のニューヨーク金相場は上昇。貴金属市場ではパラジウムがここ2日間で8.3%高と特に堅調となり、2015年8月以来の大幅高。米国と中国の製造業指標が改善したことから、自動車メーカーからの需要が伸びるとの観測が強まった。パラジウムは自動車の排ガス浄化触媒に使われる。

  ゼイナー・グループ(シカゴ)のシニアバイスプレジデント、ピーター・トーマス氏は「需要が供給を上回っている」と指摘。「最近の自動車販売の数字はものすごい。それは需要を反映している。需給ファンダメンタルズが市場を動かしている」と述べた。

  ブルームバーグのデータによると、パラジウムのスポット相場は前日比4.3%高の1オンス=739.08ドル。前日は4%値上がりした。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のパラジウム先物3月限は前日比4.1%高の738.80ドルで終了。

  貴金属はドルの軟調を背景に値上がりした。金スポットは0.5%高の1164.43ドル。銀は1.1%上げて16.4766ドル。プラチナは0.9%上昇の945.10ドル。
原題:Palladium Outperforms Precious-Metal Peers With New Year Rally(抜粋)

◎NY原油:反発、米在庫減少への期待で-OPEC減産に着手

  4日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が反発。米エネルギー情報局(EIA)の週間統計の発表を5日に控え、在庫減少への期待が広がった。今月発効の石油輸出国機構(OPEC)加盟国・非加盟国の減産については、クウェートがすでに実施し、オマーンも後に続く意向を表明した。

  ストラテジック・エナジー・アンド・エコノミック・リサーチ(マサチューセッツ州ウィンチェスター)のマイケル・リンチ社長は、「大きく下げた後、買いを再開するタイミングになった」と指摘。「在庫水準は今もなおかなり高いが、これが減少するのかどうかを見極めたいところだ」と述べた。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は93セント(1.78%)高い1バレル=53.26ドルで終了。一時は2015年7月以来の高値となる55.24ドルまで上昇した。ロンドンICEの北海ブレント3月限は99セント(1.8%)上昇の56.46ドル。
原題:Oil Rises as U.S. Crude Supply Seen Falling, OPEC Cuts Start(抜粋)

◎欧州株:4営業日ぶり下落、鉱業など景気敏感株に売り-ネクスト安い

  4日の欧州株式相場は小反落。指標のストックス欧州600指数は、景気拡大から恩恵を最も受けるとみられる業種の株式が買われ年末年始をまたいで上昇を続けていたが、4営業日ぶりに値下がりした。

  ストックス600指数は前日比0.1%安の365.26で終了。一時は0.5%安まで下げたが、下げ幅を縮小した。前日の強気相場入りを後押しした鉱業株の下げが目立った。英衣料ネクストが14%安に沈むなど、小売り株が軟調。通期利益見通しを下方修正し、今後一年も厳しいとの見方を示した。

  ユーロ・ストックス50指数は一時0.3%高となったが上げを解消し、ほぼ変わらずで引けた。同指数は相対力指数(RSI)で前日まで14営業日連続で買われ過ぎとされる領域にあった。これは1999年以降の最長。

  ストックス600指数の業種別指数の1つである銀行株指数は0.6%上昇し、4営業日の上げ幅はほぼ1カ月ぶりの大きさとなった。昨年7月の安値から50%余り上げているものの、アミット・シュリバスタバ氏を含むHSBCホールディングスの株式ストラテジストらによれば、欧州の投資会社は同業種を引き続きアンダーウエートにしている。
原題:European Stocks Halt 3-Day Advance After Entering Bull Market(抜粋)

◎欧州債:小幅まちまち、独10年債利回り1bp上昇-ポルトガル債高い

  4日の欧州債市場ではユーロ参加国の国債が総じて下げる展開となった。

  ドイツ10年債利回りは前日比1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の0.28%。これに対し、ポルトガル10年債利回りは1bp低下し3.9%、同年限のイタリア国債利回りはほぼ変わらずの1.87%となった。  
原題:EUROPEAN WRAP-Stoxx 600 Halts Rally After Entering BullMarket(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE