ユーロ圏では昨年12月のインフレ率が2013年以来の高水準に達した。欧州中央銀行(ECB)が進める刺激策の規模が適切かどうかをめぐる議論が勢いを増しそうな様子だ。

  欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が4日発表した昨年12月のユーロ圏消費者物価指数(CPI)速報値は前年同月比1.1%上昇。伸び率は11月の0.6%から加速し、ブルームバーグがまとめたエコノミストの予想中央値である1%を上回った。燃料や食料など変動幅の大きな項目を除いたコアインフレ率は0.9%に上昇した。

  これに先立ちドイツやスペインでも、原油価格の急騰を主因にインフレ率が予想以上に上昇していた。ECBは今後数カ月に政策判断を下す際に、弱いとしていた基調的な物価上昇圧力への注目を増す可能性がある。

  キャピタル・エコノミクスの欧州担当チーフエコノミスト、ジェニファー・マキューン氏(ロンドン在勤)は「ECB政策委員会内のタカ派数人はこうした数値を根拠にECBは政策支援を続けるべきではなく、これほど大規模な資産購入を今年末まで継続すべきではないと主張するだろう」と述べた上で、「だが個人的な見解では、物価上昇の監視を続けることがコンセンサスになるだろうと考える。この物価上昇にはエネルギーが大きく関係している」と語った。

原題:Euro-Area Inflation Outpaces Expectations as Oil Prices Surge(抜粋)

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