中国のドル建て債券の発行額は2016年に初めて1000億ドル(約11兆8000億円)を上回ったが、資本流出を抑えるため年明け早々に導入された規制による影響を受けることになりそうだ。

  中国の投資家が人民元下落の影響から逃れようとしたこともあり、中国企業のドル建て起債は16年に23%増えた。1月1日からは購入した外貨を海外の証券や不動産の取得に充てないとの誓約書提出が銀行利用者に義務付けられるため、こうした需要が鈍る可能性がある。

  ドルの調達機会は中国の発行体にとって極めて重要だ。17年には償還予定の320億ドル相当のドル建て債で借り換えが必要となり、翌18年にはさらに510億ドルの借り換えが必要。

  ビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア銀行(BBVA)の香港在勤エコノミスト、夏楽氏は「資金の海外移転に対する新たな抑制策は、中国企業が発行したドル建て債の流動性や価格に悪影響を及ぼすだろう」と指摘。「発行体の借り換えはより難しくなるかもしれない」と話した。

  中国企業による昨年のドル建て債発行額は1030億ドルと過去最高を記録し、韓国の226億ドルを大きく上回った。

原題:China Outflow Curbs Seen Hurting $100 Billion Dollar Bond Market(抜粋)

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