インド準備銀行(中央銀行)のラジャン前総裁は3日、米連邦準備制度が景気下支えのために講じてきた緩和の解除を進める方針であるのに伴い、他の主要中銀についても「積極的な」金融刺激策を維持する圧力が弱まっていくとの見通しを示した。

  ラジャン氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「米連邦準備制度が持続的な緩和の余地に限界を認め、利上げに着手するのに相まって、他の中銀に対しても過去数年間に見られたほどの緩和維持の圧力は低減すると見込まれる」と語った。

  ラジャン氏はまた、「ドル相場は引き続き堅調に推移する見通しであり、それは米連邦準備制度が真っ先に政策の正常化に踏み切ったことと確かに合致する」と指摘した。昨年9月に任期満了で総裁を退任した同氏は、米シカゴ大学ブース経営大学院の教授(金融論)に復職した。

  引き締めに向かう政策環境下でのドル高進行は米国の輸出を圧迫しかねないが、トランプ次期米政権が検討している財政政策を踏まえれば、景気に対して中和作用を発揮する可能性もあると、ラジャン氏は論じた。

  ラジャン氏はさらに、過去数年間にわたり「唯一有効に機能するプレーヤー」として政治的権力層との緊張感も抱えた各国中銀が、インフレ抑制という中核的な責務に回帰するのに伴い、現時点で「微妙な立場」に置かれていると分析する。

  その上で、米連邦準備制度は現在の政治環境で「非常に慎重に物事を進める」必要があるだろうが、自らが適切と考えることを行い、外部の圧力には屈しないという実績があるとコメント。「連邦準備制度が培った伝統を考えれば、政治的な意見におもねるのではなく自ら正しいと判断することを実行するであろう点に疑いはない」と話した。

原題:Fed Tightening Eases Stimulus Pressure Globally, Rajan Says (1)(抜粋)

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