中国は2017年の人民元相場と資本流出に関するシナリオを研究し、緊急時の対応策を準備している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

  情報がまだ公になっていないとして匿名を条件に話した関係者によると、中国当局はストレステストやモデル、フィールドリサーチを活用。金融監督当局は既に一部の国有企業に外貨を売るよう促しており、必要ならば当座預金口座に保有する一部外貨を一時的に人民元に換えるよう命じる可能性もある。

  関係者によれば、中国は元相場の安定維持を目的に、必要に応じ保有する米国債を17年に一段と売却する公算がある。売却規模は資本流出と為替市場への介入次第だという。国家外為管理局(SAFE)にファクスでコメントを求めたが、今のところ返答はない。

  スタンダードチャータードの為替ストラテジストで、ブルームバーグのアジア新興国通貨予想ランキングで最も精度が高かった張敬勤氏(香港在勤)は、「中国は資本流出や外貨準備高の減少に見舞われており、当局はこの問題解決に向けた対策を講じつつある」と指摘。「個人によるドル購入や米政治の不確実性をめぐる懸念を理由に、1-6月(上期)も資金の流出が続くだろう」と予測した。

  香港市場のオフショア人民元は現地時間午後7時20分(日本時間同8時20分)現在、前日比0.9%高の1ドル=6.8958元。これは昨年1月以来の大きな上げ。上海市場のオンショア人民元は0.3%上昇し6.9400元と、昨年7月以来の大幅高となった。

原題:China Said to Consider Options to Back Yuan, Curb Outflows (4)(抜粋)

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