トランプ次期米政権の財務長官に起用されたスティーブン・ムニューチン氏がかつて指揮を執った銀行が、住宅差し押さえの際に「大掛かりな不正行為」に関与していた可能性があることが、リークされた文書で明らかになった。同文書はカリフォルニア州司法長官オフィスの複数の弁護士が2013年に作成した。

  弁護士らは同文書で、ムニューチン氏が他の投資家と共に買収し、社名変更した上で率いていたワンウェスト・バンクが住宅差し押さえを迅速に進めるために日付を実際よりも前に書き換えたり、住宅入札の結果を操作したりしたとして、ハリス同州司法長官(当時)のオフィスの首脳に同行を提訴するよう勧めていた。3日に同文書を公表した米ニュースサイト「ジ・インターセプト」の記事によれば、同長官は提訴しなかった。同文書にはムニューチン氏がこの不正疑惑に関与したとの記述はなく、知っていたかどうかも明らかにしていない。

  同記事によると、ムニューチン氏のスポークスマン、タラ・ブラッドショー氏は「司法長官のオフィスは法律違反を見つけることなく、ワンウェストに対し何の措置も取らなかった」と指摘。州司法長官にはワンウェストのような国法銀行を調査する法的権限がないと説明した。

  司法長官オフィスへの問い合わせは、連邦議会の上院議員に転身して3日に正式就任したハリス氏の上院オフィスに回されたが、これまでに返答はない。ブラッドショー氏にもコメントを求めたが、まだ回答はない。

原題:Mnuchin’s Bank Broke Foreclosure Rules, Leaked AG’s Memo Says(抜粋)

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