4日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  海運株:日本郵船(9101)が前営業日比6.5%高の231円、商船三井(9104)が5.6%高、川崎汽船(9107)が4.5%高など。昨年12月30日の上海発の米国西海岸向けコンテナスポット運賃(40フィートコンテナ換算)は前の週に比べ25%高い1923ドル、東海岸向けは同19%高の3100ドルとなった。東証1部海運指数は5.5%高と業種別上昇率1位。

  ルネサスエレクトロニクス(6723):13%高の1049円。運転手のいない完全自動運転のクルマを試作した、と3日付の日本経済新聞朝刊が報道。自動運転に関わる幅広い半導体を1社で提案できる強みを生かし、完成車や部品メーカーからの受注獲得を狙うという。岩井コスモ証券の斎藤和嘉アナリストは、年末年始にメディアが自動運転に関する特集を組み、旬のテーマとして投資家の期待が高まっているとの見方を示した。

  シャープ(6753):8.5%高の293円。同社と鴻海精密工業が出資する堺ディスプレイプロダクトが約1兆300億円を投じて中国・広州市に大型液晶パネル工場を建設する、と共同通信などが昨年12月30日夜に報道。日本アジア証券の清水三津雄エクイティ情報課長は、8K向けの液晶パネル新工場ということもあり、個人投資家を中心に前向きな材料と受け止められたとの見方を示した。

  東京電力ホールディングス(9501):4.5%高の493円。経済産業省が大手電力の経営トップを集め、「円卓会議」の開催を検討していると3日付の毎日新聞朝刊が報道。東電との事業再編や海外進出策を協議するという。JPモルガン証券の鍵田秀城アナリストは、国が東電を助けたいという姿勢が強まっていくことで不確定だった要素が保証される公算が大きくなり、東電HD株にポジティブとの見方を示した。

  セイコーエプソン(6724):3.8%高の2568円。JPモルガン証券は4日付で目標株価を2600円から3500円に引き上げた。同証では9月までにオフィス向けラインヘッドプリンターが発売され、プロダクトミックスの好転により中期的な平均販売価格(ASP)が上昇し利益増が期待できるとみている。投資判断は「オーバーウエート」を継続。

  東芝(6502):2%安の277.4円。14年3月期までの3年間で400億円規模の決算を粉飾した疑いがあるとする調査結果を証券取引等監視委員会がまとめた、と3日付の朝日新聞朝刊が報じた。東洋証券の野々村智久アナリストは、原発事業での減損損失などマイナスのニュースフローが続いておりネガティブな印象と述べた上で、コンプライアンス上の問題から特設注意銘柄指定解除がさらに先送りされるリスクが高まるとの見方を示した。

  小野薬品工業(4528):0.8%安の2534円。岩井コスモ証券は昨年12月30日付で投資判断を「A(アウトパフォーム)」から「B+(中立プラス)」、目標株価を4000円から2800円に引き下げた。抗悪性腫瘍剤「オプジーボ」の薬価引き下げについて、同証では18年4月までの期中に25%程度を想定していたが、ことし2月に50%引き下げられることを踏まえ、業績予想を見直した。

  アイシン精機(7259):2.6%高の5200円。ドイツ証券は昨年12月30日付で目標株価を5300円から5550円に引き上げた。円安効果や中国でのスポーツ型多目的車(SUV)比率上昇などで自動車用自動変速機(AT)増加、ブレーキ事業改善などから増益が続くと分析。17年3月期営業利益予想を1831億円から2012億円(会社計画1900億円)に増額した。

  JFEホールディングス(5411):5.2%高の1872円。JFEスチールが一般流通向け鋼材を17年1月契約分から値上げする、と昨年12月31日付の日本経済新聞が報道。上げ幅はトン当たり1万円。11月までに計1万円値上げしたが、原料である石炭の高騰を受けて追加値上げに動くという。

  しまむら(8227):4.2%高の1万5200円。メリルリンチ日本証券は昨年12月30日付で、17年2月期の営業利益予想を442億円から487億円に増額した。16年9-11月期(第3四半期)に同証予想以上に粗利率が改善した点などを踏まえ、会社計画の462億円(前期比16%増)を上回る利益を見込む。

  川田テクノロジーズ(3443):3%高の8160円。いちよし経済研究所は昨年12月30日付で、新規に投資判断「A(買い)」とし、フェアバリューを1万円に設定した。ビル鉄骨製作の大型案件が増加、高速道路の老朽化対策にかかる床版取り替え工事が今後の成長ドライバーになる可能性を評価。17年3月期の連結営業利益予想は56億円(会社計画は前期比47%増の45億円)とし、来期は62億円、再来期は73億円を見込む。

  豊田通商(8015):3.5%高の3150円。同社とJR貨物が今年度内にもタイの鉄道貨物輸送事業に参入する、と4日付産経新聞朝刊が報じた。近く国際協力機構(JICA)を中心とした事業調査を終える見通しで、その結果も踏まえ収益効果の高い路線で事業を始めるという。

  キャンバス(4575):2.3%高の622円。17年6月期営業損益計画を6億3000万円赤字から4億6500万円赤字へ上方修正した。抗がん剤候補化合物「CBS9106」のライセンス先である米ステムライン社から受領する技術アドバイザリーフィーが想定を上回るほか、「CBP501」臨床試験の開始が第3、4四半期となる見通しで費用発生が遅れる。

  アクトコール(6064):4.6%安の726円。16年11月期の営業利益は前の期比60%減の2億4000万円だったもよう、と昨年12月30日に発表。従来計画を44%下回る。既存事業はほぼ計画通りの一方、不動産総合ソリューション事業での新会社立ち上げ、人工知能(AI)研究開発の事業化など新規・成長領域への先行投資により人件費などが膨らんだ。

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