3日の新興市場では通貨が下落。メキシコ・ペソとトルコ・リラが最安値を更新した。一方、株価はこの3週間で最も高い水準に上昇した。中国の製造業とサービス業のデータが同国経済への信頼感を押し上げた。

  メキシコ・ペソは下落し、1ドル=21ペソを突破。米フォード・モーターは16億ドル(約1880億円)規模のメキシコ工場建設計画を撤回した。トランプ次期米大統領はゼネラル・モーターズ(GM)のシボレー・クルーズのメキシコ生産について批判を展開した。トルコ・リラは1.4%安。12月のインフレ率が市場予想以上に加速した。

  • MSCI新興市場通貨指数は0.1%低下。昨年12月16日以来の大幅な下げ。メキシコ・ペソは1.8%安。ブラジル・レアルとコロンビア・ペソは上昇。
  • MSCI新興市場指数は0.8%上昇。ブラジル株のボベスパ指数は3.7%高と11月7日以降で最大の上昇。ブラジル石油公社(ペトロブラス)が指数の上げに大きく寄与した。ロシア株のRTS指数は3.2%高。

分析

  • アバディ―ン・アセット・マネジメントの投資マネジャー、アンドルー・スタナーズ氏はメキシコについて「市場やマスコミが次期米政権の政策課題を認識するようになり、激しい変動に見舞われそうだ」との見方を示した。
  • ノムラ・インターナショナルの新興市場担当ストラテジスト、ヘンリック・グルベリ氏(ロンドン在勤)は電子メールでトルコについて「市場参加者は中央銀行がインフレの脅威を深刻に受け止めている兆候を探している」とコメント。
  • 中国指標の影響についてサンパウロの証券会社ギジ・インベスチメントスのアナリスト、ラファエル・オーマチ氏は「中国の指標は商品、とりわけ金属にとってプラス材料だ」と指摘。

トップニュース

  • フォードの決定はメキシコがトランプ氏の政策課題の「最前線」であることを浮き彫りにした  
  • 米ブラックロックは2017年に新興市場債券へのシフトが再開すると予想
  • メキシコ経済はトランプ氏の「壁」の問題がなくても17年は困難に見舞われる

原題:Emerging-Market Currencies Fall as Mexico Peso, Turkey Lira Sink(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE