欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドル上昇、対ユーロで14年ぶり高値-指標良好で

  3日のニューヨーク外国為替市場でドルが上昇。対ユーロで14年ぶり高値に上げた。米国の良好な経済指標がドル高を支えた。

  米製造業景況指数が2年ぶりの速いペースでの景況拡大を示したことが好感され、ドルは朝方に上昇した後、伸び悩んだ。市場では4日に発表される連邦公開市場委員会(FOMC)議事録と6日発表の12月の米雇用統計に注目が集まっている。

  シリコン・バレー・バンク(カリフォルニア州サンタクララ)の上級為替トレーダー、ミン・トラン氏は「力強い米経済指標で年が明けた。それがドルを押し上げている」と述べた。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは対ユーロで0.5%上昇して1ユーロ=1.0405ドル。一時は2003年1月以来の高値となる1.0341ドルまで上昇した。ドルは対円で0.2%上昇して1ドル=117円75銭。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.8%上昇。主要16通貨の中では特にメキシコ・ペソと南アフリカ・ランドに対して大きく値上がりした。

  米供給管理協会(ISM)が発表した12月の製造業総合景況指数は54.7と、4カ月連続で上昇した。

  ゴールドマン・サックス・グループやドイツ銀行、BNPパリバ、野村ホールディングスはドルがユーロに対して年内に等価に上昇するとみている。HSBCホールディングスはドルの上げが下半期には消失すると予想している。

  トロント・ドミニオン銀行の北米為替戦略責任者、マーク・マコーミック氏は「今のドルを押し上げている材料は非常に明確だ。欧米の成長や政策見通しによって加速する金利スプレッドの広がりだ」と述べた。
原題:Dollar Advances to 14-Year High as U.S. Data Spur Confidence(抜粋)


◎米国株:4営業日ぶりに上昇、経済指標を好感-通信高い

  3日の米株式相場は上昇。中国や欧州などの経済指標を好感した。S&P500種株価指数の業種別11指数では10指数が上昇した。

  S&P500種株価指数は前営業日比0.9%高の2257.83と、上昇率は約1カ月で最大。また上昇は4営業日ぶり。ダウ工業株30種平均は119.16ドル(0.6%)高の19881.76ドル。

  この日は欧州でも株式相場が上昇し、3営業日続伸。指標のストックス欧州600指数は前日比0.7%高で終了。2月の安値からの上昇率が20%に達し、強気相場入りした。

  S&P500種の業種別指数では電気通信サービスが1.9%上昇、ヘルスケアは1.4%上げた。

  金融株は1%高。バンク・オブ・アメリカ(BofA)やウェルズ・ファーゴ、JPモルガン・チェースが高い。

  一方で公益株の指数は下落した。

  シカゴ・オプション取引所(CBOE)ボラティリティ指数(VIX)は低下し、12.9。

  中国の経済指標では、製造業とサービス業が比較的堅調なトーンで2016年を終えたことが示された。また英国など欧州でも製造業などの指標で力強さが見られた。
原題:U.S. Stocks Start Year With Rally After Europe Shares Advance(抜粋)
原題:U.S. Stocks Halt 3-Day Drop as Dollar, Gold Climb: Markets Wrap(抜粋)
 

◎米国債:変わらず、ISM指数で下落も原油安で下げ埋める

  3日の米国債相場は変わらず。一時は先月の利上げ以降で最大の下げを演じたが、原油相場の下落を受けて逃避需要が強まり、下げを埋めた。

  ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前営業日比変わらずの2.45%。一時は昨年12月14日以降で最大となる7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇する場面もあった。米供給管理協会(ISM)が発表した12月の製造業総合景況指数が2年ぶりの高水準だったことを受け、朝方は売りが出た。原油先物相場が荒い値動きになると、利回りは反転した。

  ドイツやフランス、英国など欧州の国債利回りは総じて上昇。12月の独インフレ率が前月の倍以上の伸びを示したことが影響した。先週発表されたスペインのインフレ率は2013年以来の高水準だった。

  今後数日に社債発行の増加が予想されており、5年債と30年債の利回り差は約110bpに縮小した。

  ドイツ10年債利回りは一時0.29%と、12月19日以来の高水準を付けた。

  金融機関6社を含むドル建て投資適格級の起債が朝方に発表されたことも、米国債を支えた。

  来週は入札が予定されている。先週の5年債と7年債の入札では強い需要がみられた。

  今週は連邦公開市場委員会(FOMC、12月13-14日開催)の議事録公表や、12月の雇用統計発表が予定されている。
原題:Treasuries Pare Losses From Data as Investors Aim to Rebalance(抜粋)


◎NY金:上昇、もみ合いの末-ETFからの資金流出は12月も継続

  3日のニューヨーク金先物相場は上昇。金を裏付けとする上場投資信託(ETF)最大手のSPDRゴールド・シェアーズからは、昨年12月に22億7000万ドルの資金が流出。流出規模は2013年5月以来の最大で、3カ月連続の資金引き揚げとなった。

  RJOフューチャーズ(シカゴ)のシニア・マーケット・ストラテジスト、ボブ・ヘイバーコーン氏は電話インタビューで、「今のトレンドは金には厳しいというのが現実だ」と指摘。「この水準で金の購入を試みるのはトレンドに逆らうことになる。金が上昇するには地政学的な出来事が起きるか、米金融当局のトーンの変化が変わるしかない」と述べた。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は前営業日比0.9%高の1オンス=1162ドルで終了。日中はもみ合いだった。
原題:ETF Investors, Hedge Funds Bail on Gold as Equities Rally (1)(抜粋)

◎NY原油:大幅安、ドル高と減産疑いで1年半ぶり高値から反落

  3日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が大幅下落。一時は2015年7月以来の高値まで上昇したが、ドル高を嫌気して反落。石油輸出国機構(OPEC)とその他産油国が減産合意を実行できるかどうか、市場の疑念は根強い。

  エネルギー関連の商品に重点を置くヘッジファンド、アゲイン・キャピタル(ニューヨーク)のパートナー、ジョン・キルダフ氏は「OPECとその他産油国が約束した減産に市場は信頼を置き過ぎた」と指摘。「過去数カ月、生産量は増えている。今減産したとしても、年初恒例のスピードダイエットのようなもので、その結果はよく知られている通りだ」と述べた。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は前営業日比1.39ドル(2.59%)安い1バレル=52.33ドルで終了。昨年12月14日以来の大幅な下げ。一時は2015年7月6日以来の高値となる55.24ドルに上昇した。ロンドンICEの北海ブレント3月限は1.35ドル(2.4%)下げて55.47ドル。
原題:Oil Falls From 18-Month High Amid Dollar Gains, OPEC Doubts(抜粋)

◎欧州株:3営業日続伸、銀行株上昇で強気相場入り

  3日の欧州株式相場は3営業日続伸し、強気相場入りした。中国の製造業とサービス業が2006年を比較的堅調に締めくくっていたことが明らかになったのに続き、米国の製造業指標も市場予想を上回り、買い優勢となった。

  指標のストックス欧州600指数は前日比0.7%高の365.71で終了。業種別では銀行が買われ、クレディ・スイスは6.4%高と急騰した。バンク・オブ・アメリカが1-3月期のトップ・バイに同行株を含めたことが好感された。

  一方、不動産や公益などのディフェンシブ銘柄は下落した。

  ソシエテ・ジェネラルのグローバル資産配分責任者、アラン・ボコブザ氏は、先進国の景気刺激策が金融政策から財政政策に切り替わることは物色対象が債券から株式へ今年移る強いインセンティブになると指摘。同氏はリポートで「2017年末までに、米金融当局は2回利上げし、欧州中央銀行(ECB)はテーパリングに取りかかり始めると当社ではみている。これで1980年代前半に始まった債券上昇相場は終わりを告げる」と見方を示した。

  この日は英国市場でも年末年始休暇が明け、取引が再開。指標のFTSE100指数は0.5%高となり、過去最高値を更新した。
原題:Rally in Banks Pushes European Stocks Into Bull-Market Territory(抜粋)

◎欧州債:総じて下落、ユーロ圏にインフレ圧力上昇の兆し

  3日の欧州債相場は総じて下落。インフレ圧力が域内で増しつつある兆しが現れ、2017年の金融政策の見通しを曇らせた。

  この日はドイツ各州のインフレ加速が明らかになったほか、原油やその他商品の価格が一時高騰したことを受けて域内各国の国債利回りが上昇した。スペインで先週発表された消費者物価上昇率も2013年以来の高水準だった。また12月の英製造業は2年半ぶりの急速な拡大ペースとなり、英国債の下落に拍車を掛けた。

  ダンスケ銀行のチーフアナリスト、アラン・フォンメーレン氏(コペンハーゲン在勤)は「ドイツのインフレ数値はかなり高く、市場をやや動揺させているかもしれない」と指摘。「債券市場で今年の懸念材料になりそうなのが、ECBのテーパリングやその議論だ。インフレ率が上昇を始めれば、テーパリング議論が年内に強まる可能性がある」と述べた。

  ドイツ10年債利回りは前日比8ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の0.26%。ポルトガル10年債利回りは20bp上昇の3.91%、イタリア10年債利回りは12bp上昇の1.86%となった。
原題:Europe’s Bonds Drop Amid Signs of Building Inflationary Pressure(抜粋)
EUROPEAN WRAP-Stoxx 600 Closes in Bull Market as Banks Rally(抜粋)

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