資本流出リスクを警戒する中国当局は、新年を迎えるに当たって個人による人民元の外貨への交換について要件を追加した。

  国家外為管理局(SAFE)は昨年12月31日付の声明で、マネーロンダリング(資金洗浄)や海外不動産投資を目的とした不正な資金移動に使われる抜け道をふさぐことが目的だと説明した。

  外貨に交換できる額の上限は1人当たり年5万ドルで変わらないが、1月1日から導入された新しい銀行書類はさらなる情報の記入を義務付けている。主なものは以下の通り。

  • 銀行の顧客は資金が海外での不動産や証券、生命保険、投資型保険の購入に使われないと誓約する必要。こうした規則は新しいものではないが、これまでは誓約への署名は義務付けられていなかった
  • 顧客は資金の使途について、出張費や留学費、親族訪問、治療、商品取引、非投資型保険商品の購入など、より詳細な計画の提供を義務付けられるほか、時期についても年・月ごとの説明が必要
  • 外為規則の違反者は通貨当局のウオッチリストに載り、3年間は外貨取得枠を認められず、マネロン捜査の対象となる
  • 顧客はマネロンや脱税、地下銀行取引に関する規制の順守を確認しなければならない
  • 顧客は他の個人との間で外貨取得枠の貸借を行っていないことを確認する必要

  ブルームバーグ・インテリジェンスの推計によると、中国から2016年1-10月に6890億ドル(約80兆8600億円)が流出した。

  3日の取引で人民元は0.1%下落し1ドル=6.9546元と、8年半ぶりの安値水準に迫っている。

原題:China Gets Stricter on Forex Transactions to Limit Outflows (1)(抜粋)

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