新年は強烈な寒波がアジアや北米、欧州を襲うことになりそうだ。北極付近の気温が記録的に高いことが背景にある。

  「シーソーのようなものだと考えればいい」と米メリーランド州ベセスダを拠点とするコモディティ・ウェザー・グループのマット・ロジャース社長は指摘する。冬の気温がアラスカ北部で上昇すると、冷たい空気が「南に向かって流れ出す、真逆の力が働く。本質的に寒気はどこか別の場所に向かわざるを得ない」と続けた。

6-10日先の気温予測
6-10日先の気温予測
Source: National Oceanic Atmospheric Administration

  気象学者らはこの現象の仕組みを以下のように説明する。北極地方が暖かくなると、通常は寒気を北極付近に閉じ込めている極渦が弱まる条件を作り出す。結果として、極めて低い気温が北半球に広がることになる。

  この現象は劇的な気温の変化をもたらし得る。MDAウェザー・サービシズの予報によると、例えばシカゴの予想気温は1月2日の日中がセ氏約6度、最低気温が0.6度だが、6日までに最高マイナス7.8度、最低マイナス15度まで落ち込む。

  ペンシルバニア州ステートカレッジに拠点を置くアキュウェザーのボブ・スマーベック氏は、米国とカナダに厳しい寒波が訪れるほか、この寒気の影響は東半球ではロシアで最も強く現れると注意を呼びかけた。東欧でも寒さが厳しくなり、東アジアにも寒気が南下してくるという。

原題:Grab Your Ear Muffs, the New Year’s Arriving With a Frigid Bang(抜粋)

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