欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドルが年間で4年連続高-対円は約3%下落

  ニューヨーク外国為替市場では、ドルが年間ベースで上昇の勢いとなっている。ドル・インデックスはこのままいけば4年連続高となる。30日の市場では、ドルは主要通貨に対して軟調な展開。

  年間でのドル上昇率が最も大きいのは対ポンドで16%余り。スウェーデン・クローナに対しても7%以上値上がりしている。一方で円とカナダ・ドルに対しては約3%下落。対ユーロでは約3%の上昇となっている。

  30日の市場では薄商いの中でドルは主要10通貨の過半数に対して下落。ただ対円では小幅に上昇している。ニューヨーク時間午後2時31分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.3%低下。ドルは対円で0.3%高の1ドル=116円83銭。

◎米国株:選挙後最長の3日続落、年間ではプラスで締めくくる

  30日の米国株式市場では主要株価指数が下落。11月の大統領選挙以来で最長の3日続落で今年を締めくくった。

  ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値によれば、S&P500種株価指数は10.43ポイント(0.5%)下げて2238.83。年間では9.3%の上昇。ダウ工業株30種平均はこの日、57.18ドル(0.3%)安の19762.60ドルで終了。今週は2万ドルの大台に迫る場面もあったが、最終的にはこの水準から250ドル以上離れて一年を終えた。

  ノムラ・インターナショナルのストラテジスト、ドミトリー・ペトロフ氏(ロンドン在勤)は「2016年は、これまでにない規模で政治材料に右往左往させられた一年だったようだ」と振り返る。「資産市場での実際のボラティリティはそれほどでもないが、世界のマクロ経済および政治の見通しに対する市場の見方の変動は、過去に例を見ない大きさだった」と述べた。

◎米国債:上昇、月間ベースでは5カ月連続下落

  30日の米国債は上昇。月末の指数変更に関連した需要が相場を押し上げた。ただ月間ベースでは下げ、2011年以降で最長の5カ月連続安となった。

  ブルームバーグ・バークレイズ米国債指数は29日の時点で月間0.33%低下。11月は2.67%低下と、2009年1月以来で最大の下げだった。ドナルド・トランプ氏の米大統領選挙戦勝利を受け、インフレや経済成長が加速するとの見方が強まった。

  年内最後の商いとなったこの日は、米証券業金融市場協会(SIFMA)の勧告に基づき午後2時までの短縮取引だった。

  ニューヨーク時間午後1時59分現在、10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下して2.44%。

◎NY金:反落、ETF保有増で年間では11年以来の大幅上昇

  30日のニューヨーク金先物相場は反落。年間では2011年以来で最大の値上がりを記録した。金連動型ETFを通じた保有量は増加。来年の見通しが注目されている。

  COMEX金先物2月限は前日比0.6%安い1オンス=1151.70ドルで終了。年初からは8.6%高。2012年以来で初のプラスで一年を終えた。

  RJOフューチャーズ(シカゴ)のシニアマーケットストラテジスト、フィル・ストライブル氏は「今年の金市場で最大のテーマは米金利政策の変化だった」と電話インタビューで指摘。「米当局は来年、さらに積極的になりそうだ。この1年では利上げは1度だけだった」と述べた。

  銀先物3月限は1.4%下げて15.989ドル。 NYMEXのプラチナ4月限は0.4%上昇の905.70ドル。パラジウ ム3月限は1.1%高の683.25ドル。
原題:Gold Futures Post Best Year Since 2011 as ETF Holdings Advance(抜粋)

◎NY原油:2009年以来最大の年45%高、OPEC減産実行に期待

  30日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が小幅続落。年間ベースは2009年以来、最大の値上がりで2016年を終えた。石油輸出国機構(OPEC)加盟国を含む産油国が減産合意を来年1月から実行に移すことになっており、世界的な在庫だぶつきが解消に向かうとの期待が高まっている。

  プライス・フューチャーズ・グループ(シカゴ)のシニア市場アナリスト、フィル・フリン氏は電話取材に対し、「たった1年でなんと変わることだろうか」と語る。2015年を陰うつな空気で終えたのに比べて、今の市場は「久々に楽観をもって新年を迎えようとしている」と述べた。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は前日比5セント(0.09%)安い1バレル=53.72ドルで終了。年初からは45%値上がりした。ロンドンICEの北海ブレント3月限は3セント下げて56.82ドル。
原題:Oil Makes Biggest Annual Gain Since 2009 Before OPEC Supply Cuts(抜粋)

◎欧州株:年間ベースで5年ぶり下落-英FTSEは最高値更新

  今年最後となる30日の欧州株式市場では、指標のストックス欧州600指数が上昇。年間ベースではソブリン債危機の真っただ中だった2011年以来の値下がりを記録したものの、年初来の下げ幅を縮めた。

  ストックス600指数は前日比0.3%高の361.42で引けた。この日の出来高は30日平均を約60%下回る水準だった。一時0.4%下げたものの、不動産株が買われ指数を押し上げた。短縮取引となった英国市場では、FTSE100指数が0.3%上げ、終値ベースでの過去最高値を更新した。

  中国の景気減速懸念で年初から軟調だったストックス600指数は、年初来で結局プラスに転じることなく今年の取引を終了した。域内経済をめぐる懸念や政治不安、イタリアの銀行危機などもマイナス要因だった。

  西欧の主要株価指数の中でFTSE100指数は今年最も上げた指数の一つで、ポンド安で輸出株が買われたことや資源銘柄の上げで年初来上昇率は14%に達した。

  イタリアとポルトガル、デンマークの株価指数は少なくとも10%下げ、先進国の中で有数のきつい値下がりとなった。

  ストックス600指数は前年末の終値を1.2%下回った。ブルームバーグがまとめたストラテジストの調査平均値では、ストックス600指数の2017年末は366が見込まれている。これは30日終値から1.3%足らず上昇することを示唆している。
原題:European Stocks Trim 2016 Decline as FTSE 100 Closes at Record(抜粋)

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