トランプ次期米大統領の時代は、投資資金の逃避先である金にとっても新たな時代の幕開けとなりそうだ。

  金は常に有事に保有されてきたが、今年は政治・経済面で予想外の出来事が相次いだため金の買いが膨らみ、金相場は年間ベースで4年ぶりの上昇となった。ブルームバーグがアナリスト26人を対象に実施した調査によれば、金相場は来年13%値上がりし、今年のほぼ2倍の上昇率を示すと予想されている。

  金相場上昇が予想されているのは、複数の領域で混乱が発生するリスクがあるためだ。それは、米国の中国との関係が不安定化することに伴う貿易戦争の可能性やロシアが米国の政党にハッキングを仕掛けていたとされる疑惑、英国の欧州連合(EU)離脱をめぐる問題、ナショナリズムを主張する政党の台頭の可能性があるフランスやドイツ、オランダでの選挙だ。さらに、トランプ次期大統領は頻繁にツイッターに投稿し、来年1月20日に就任する前であるにもかかわらず対立国を挑発し同盟国を不安にさせている。

  ダブリンの金ブローカー、ゴールドコアのディレクター、マーク・オバーン氏は電子メールで「フィルターがかかっていない最大140文字のトランプ氏による投稿は、米国と主要貿易相手国との間に緊張を生み出す可能性が高い」と指摘。「市場は既に英国のEU離脱選択によって揺るがされているが、欧州で予定されている選挙とサイバー空間での対立に対する懸念が、安全資産である金への投資につながりそうだ」と述べた。

原題:Trump Twitter Age Brings Chaos Risk Reviving Gold as Haven Asset(抜粋)

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