米百貨店チェーン運営会社シアーズ・ホールディングスのエディー・ランパート最高経営責任者(CEO)は苦境にある同社の事業継続を支援するため、再び自己資金を使う方針だ。これは結果が不透明な年末商戦後に納入業者をなだめるのに一役買う可能性がある。

  29日の発表資料によると、ヘッジファンド運用者でシアーズの筆頭株主であるランパート氏は、自ら率いるESLインベストメンツの関連会社を通じてシアーズに2億ドル(約230億円)の信用状を発行する。 貸し手が同意すれば、最大5億ドルの借り入れが可能になる。

エディー・ランパート氏
エディー・ランパート氏
Source: Sears Holdings Corp.

  今回の動きは、シアーズが売り上げ減少や数十億ドルの赤字に苦しんでいるにもかかわらず、ランパート氏(54)が同社への資金供給に引き続き関わっていく姿勢を示唆している。かつては堅調だったシアーズを10年以上前に買収してから、ランパート氏は黒字回復に向け資産や不動産を売却してきた。同氏は約4年前にシアーズのCEOに就任した。

  一方、ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリスト、ノエル・へバート氏はシアーズへの貸し出しに積極的なのはランパート氏だけとみられ、これは厄介な兆候だと指摘する。

  信用状に関する発表を受けて、同社株価は一時10%高に上昇。同社株価は年初から12月28日までに60%余り下落している。

原題:Sears CEO to Open His Wallet Once Again to Keep Retailer Afloat(抜粋)

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