英国では首都ロンドンの住宅価格の伸びが、全国を8年ぶりに下回った。すでに高くなり過ぎ、購入希望者の手の届かない水準に達しつつあることを示した格好だ。英住宅金融のネーションワイド・ビルディング・ソサエティーが29日データを公表した。

  2016年のロンドンの住宅価格は前年比3.7%上昇と、昨年の12.2%を大きく下回る伸びとなった。英国全体では4.5%値上がり。12月単月では前月比0.8%上昇した。

  ネーションワイドのチーフエコノミスト、ロバート・ガードナー氏は「ロンドンの住宅価格が大幅に上昇する局面は終わりに近づきつつあるのかもしれない」とし、「低金利で住宅ローンの月当たり支払額が減ったものの、ロンドンとイングランド南部では価格が高過ぎて手が出ない、または所得に対して多くの金額を借り入れなければならない人が増加した」と説明した。

  ネーションワイドは記録的な低金利と物件不足が住宅価格を押し上げるとみて、来年の全国住宅価格の上昇率を2%前後と予想。ただ、ガードナー氏はこうした見通しは「全般的な経済動向に大きく左右される。通常よりも不透明感の度合いが強いためだ」とし、「イングランド銀行などが示した大半の予想同様、われわれも英経済が来年はやや鈍化すると見込んでいる。雇用市場の堅調さが陰り、住宅価格の伸びも若干減速する公算が大きい」と付け加えた。

原題:London House-Price Growth Lags Behind U.K. First Time Since 2008(抜粋)

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