29日の香港オフショア人民元は対ドルで下げ、1ドル=7元に接近した。中国本土で取引されている元よりも安く、本土市場との乖離(かいり)は約2週間ぶりの大きさになった。年明けは元安圧力が強まるとの観測が広がっている。

  オフショア人民元は一時0.23%安の1ドル=6.9873元を付けた。元に対する市場の弱気な見方を測る指標とされる本土市場との乖離は一時、日中ベースで13日以来の大きさまで広がった。香港時間午後5時35分(日本時間同6時35分)現在、0.1%安の1ドル=6.9779元。

  上海市場の人民元は0.02%高の6.9548元。オンショア人民元はこのままいけば年間ベースで約20年ぶりの大幅な下げとなる。

  オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)の為替ストラテジスト、アイリーン・チュン氏(シンガポール在勤)は、「1ドル=7元を付けるのは単に時間の問題だろうが、そうなれば信認を損ない、元安圧力に拍車が掛かる可能性もあるため、目先は中国人民銀行(中央銀行)がそれを容認しないだろう」と分析。「人民銀はわれわれのモデルが示すよりも一貫して高い中心レートの設定で相場を誘導しており、市場を落ち着かせるために今後もそうした手段を講じる公算が大きい」とコメントした。

原題:Offshore Yuan Near 7 a Dollar on Quota Reset Concern, Trump Bets(抜粋)

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