ニューヨークのマンハッタンで多く見られる高級集合住宅「コープ」が、その魅力を失いつつある。新しい高級コンドミニアムが大量に供給されており、コープに住むことがセレブの象徴だとの長きにわたる見方が変わるかもしれない。

  高級物件仲介のオルシャン・リアリティが公表したリポートによれば、400万ドル(約4億6700万円)以上のコープの契約件数は今年、2015年から25%減少した。より設備が充実し規制・ルールの少ない新しい住宅を買い手が選択できるようになったためだという。同社が高級コープ契約調査を10年前に始めてから、年間では最大の落ち込みとなる。

  オルシャンのドナ・オルシャン社長はインタビューで、今回のデータについて「このセクターがトラブルを抱えている」ことを示していると述べた上で、多くの買い手がコープを「全く時代遅れだ」と見ており、コープを管理する理事会の意向に従う仕組みを拒否しているという。

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AFP PHOTO/WI

  コープは一般的にアメニティーが少なく、古い物件が多い。コープの買い手は建物を所有する法人組織の株式を持ち、コープの譲渡証書は保有しない。

  コープの理事会は買い手を承認したり拒否したりでき、購入者の銀行預金の必要額やペットの犬の体重まであらゆることに発言権を持つ。ジムやペット用スパ、ヨガルームを備える新築の高級コンドミニアムがマンハッタン中で増えており、住宅の買い手に選択肢が広がっている。

740 Park Ave. building stands in New York.
740 Park Ave. building stands in New York.
Source: NYCOpenHouse

原題:Manhattan Luxury Co-Ops Fall Out of Favor as New Condos Beckon(抜粋)

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