稲田朋美防衛相は29日午前、東京・九段の靖国神社を参拝した。NHKニュースが参拝に向かう様子と、その後記者団に発言した場面を放映した。稲田氏の参拝は8月の防衛相就任後初めて。韓国や中国は抗議するコメントを出した。

  稲田氏は参拝後記者団に対し、「今年は原爆を投下した国の大統領が広島を訪問し、昨日は安倍首相が真珠湾に行った」とした上で、「未来志向に立って、しっかりと日本と世界の平和を築いていきたいという思いで参拝した」と語った。

稲田防衛相
稲田防衛相
Photographer: Akio Kon/Bloomberg

  NHKの報道によると、中国や韓国の反発に関する質問に対しては「祖国のために命をささげた方々に対し、感謝と敬意と追悼の意を表することは、どの国でも理解してもらえると考えている」と発言、記帳は「防衛大臣稲田朋美」としたという。

  稲田氏は例年、終戦記念日の8月15日に参拝してきたが、今年は海外出張のため見送っていた。稲田氏は安倍首相の米ハワイ真珠湾の訪問に同行しており、28日に帰国した翌日の参拝となった。

  韓国国防省は稲田氏の参拝を受け、「過去の日本による侵略や朝鮮半島の植民地化を美化する行為だ」とする声明を発表。韓国の外務省と国防省は、それぞれソウルの日本大使館員を呼び出して抗議した。中国国防省の報道官も、参拝に対し不満を表明した。

  共同通信によると、安倍首相は神奈川県茅ヶ崎市で記者団に今回の稲田氏の参拝について問われ、「ノーコメントです」と答えた。

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