欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドル伸び悩む、対円では下落-米国債利回りの低下につれ

  28日のニューヨーク外国為替市場では薄商いの中、ドルが伸び悩む展開となった。ドル・インデックスは今週の高水準に達した後はやや上げ幅を縮めたものの、20日に付けた2002年以来の高値を再び狙える位置にある。

  主要10通貨の中では特にユーロがドルに対して軟調。この日は午後に実施された米5年債入札(発行額340億ドル)で力強い需要が見られたことを受けて、10年債利回りが2.52%を下回ってこの日の最低水準となった。これを手掛かりにドルは上げをやや縮めた。5年債入札では最高落札利回りが2.057%、投資家の需要を測る応札倍率は2.72倍。
  ニューヨーク時間午後5時現在、ドルはユーロに対し前日比0.4%高の1ユーロ=1.0413ドル。一時は1.0372ドルを付けた。対円では0.1%下げて1ドル=117円26銭。一時は117円81銭に上昇する場面もあったが、5年債入札後の米国債利回り低下を手掛かりに反転した。

  朝方発表された11月の米中古住宅販売成約指数は前月比2.5%低下。市場予想の中央値は0.5%上昇だった。ただ為替市場への影響は発表直後にとどまった。
原題:Dollar Retests 14-Year High as Euro Drops to Near 2016 Low(抜粋)

◎米国株:反落、10月半ば以来の大幅安-不動産と素材が特に下げる

  28日の米株式相場は反落。年末を控えて薄商いとなる中、10月半ば以来の大幅安となった。ダウ工業株30種平均はまたも2万ドルの大台乗せに失敗した。

  11月の米中古住宅販売成約指数は住宅ローン金利の上昇を受けて、前月から低下した。S&P500種株価指数は10月11日以降で最大の下げを記録した。指数を構成する全11セクターが下落、特に不動産株と素材株の下げがきつかった。出来高は過去1カ月の平均を約40%下回った。

  S&P500種株価指数は前日比18.96ポイント(0.8%)安の2249.92で終了。ダウ工業株30種平均は111.36ドル(0.6%)下げて19833.68ドルで終えた。
  中古住宅販売成約指数が予想を下回ったため、不動産株は0.9%下落した。素材やエネルギー株も安い。通信サービス株は0.3%安と、下げは最も小さかった。

  シカゴ・オプション取引所(CBOE)ボラティリティ指数(VIX)は8%上げ、4日連続で上昇した。
原題:U.S. Stocks Drop Most Since October, Dollar Gains: Markets Wrap(抜粋)
U.S. Stocks Drop as Real Estate, Raw-Material Shares Lead Losses(抜粋)

◎米国債:上昇、FOMC後の値下がりで投資妙味-5年債入札も好調

  28日の米国債は上昇。この日実施された5年債入札(340億ドル)の需要は旺盛だった。利回りは総じて低下、約1週間ぶりの低水準となった。

  既発5年債利回りは一時、12月14日の連邦公開市場委員会(FOMC)会合以降で初めて2%を割り込んだ。

  入札結果によると最高落札利回りは2.057%と、5年債入札としては2011年以来で最高。FOMC会合以降の値下がりも投資妙味を高めた。12月30日付の月末の指数延長と四半期ごとの銘柄入れ替えも今週の米国債にとって支援材料になるとみられている。

  ニューヨーク時間午後5時現在、5年債利回りは6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%) 下げて2.00%、10年債利回りは5bp下げて2.51%。

  5年債入札の応札倍率は2.72倍と、2014年11月以来の高水準だった。外国の中央銀行を含む間接入札者の落札比率は71.4%だった。

  ダマスカスのロシア大使館が砲撃されたとのロイターの報道も買い材料となった。ドイツ債の好調により米10年債と同年限ドイツ債の利回り差は237bp超に拡大したものの、米国債の上げで231bpに縮小した。
原題:Treasuries Rise After 5Y Auction Draws Strong Demand(抜粋)

◎NY金:3日続伸、年末ラリーが続く-ドルが上げ幅縮小

  28日のニューヨーク金先物相場は3営業日続伸。ドルが上げ幅を縮小したことが背景。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は前営業日 比0.2%高い1オンス=1140.90ドルで終了。一時は0.6%上昇する 場面もあった。

  年末を控え非常に薄い商いとなり、現在の値動きから多くを読み 取るのは困難だ」-サクソ銀行の商品戦略責任者、オーレ・ハンセ ン氏。「相対的な安全圏に達するには1205ドルを再び上回る」必要がある。

  銀先物3月限は0.3%高の16.038ドル。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のプラチナ先物は0.4%安 の902.20ドル、パラジウムは1%安の666.85ドル。
原題:Gold Extends End-of-Year Rally as U.S. Dollar Pares Gain(抜粋)

◎NY原油:8営業日続伸、OPEC減産実施を1月に控え

  28日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が小幅高。過去7年で最長の8営業日続伸となった。国営クウェート通信(KUNA)によると、イラクのルアイビ石油相は1月初めから日量20万-21万バレルの減産を実施すると表明。ベネズエラの石油省は1月1日から日量9万5000バレルを削減する計画を明らかにした。

  USバンクでプライベート・クライエント・グループの地域投資マネジャーを務めるマーク・ワトキンス氏(ユタ州パークシティ在勤)は電話取材に対し、「今回は過去のケースよりも強い緊急性と積極性が参加国から感じ取れる」と指摘。「1月の原油生産でいつもより厳格な順守が明らかになれば、来年の原油価格の基調を決定づける可能性がある」と述べた。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は前日比16セント(0.30%)高い1バレル=54.06ドルで終了。終値ベースで2015年7月2日以来の高値。年初からは46%の値上がり。ロンドンICEの北海ブレント2月限は13セント上昇の56.22ドル。
原題:Oil Caps Longest Run of Gains in Seven Years as OPEC Cuts Near(抜粋)

◎欧州株:薄商いの中を小幅高、鉱業株に買い-英FTSEは過去最高値

  28日の欧州株式相場は薄商いのなか小幅上昇。鉱業株の上げが目立った。連休明けの英国市場では指標のFTSE100指数が過去最高値で引けた。

  欧州株の指標であるストックス欧州600指数は前日比0.3%高の361.53で終了。この日の出来高は30日平均を46%下回った。出来高が少ないと、値動きは大きくなる可能性がある。欧州の大半の市場は26日まで休場で、英国市場は23日の半日立ち会いのあと27日まで休場だった。この日は鉱業株が3週間ぶり大幅上昇となり、ディフェンシブ銘柄の下げを補った。

  英FTSE100指数はフレスニーヨとランドゴールドが上げを主導し、0.5%高となった。ストックス600指数の業種別指数のうち年初来上昇率が首位なのは鉱業株で、63%上げている。

  ブルームバーグがまとめたストラテジスト9人の調査平均値では、ストックス600指数の2017年末は366が見込まれている。これは28日終値を1.2%上回る水準。
原題:European Stocks Inch Higher in Thin Trading as Miners Advance(抜粋)

◎欧州債:スペインやイタリアなど周辺国債、ドイツ債を上回る伸び

  28日の欧州債市場ではスペインやイタリアなどの周辺国がドイツ国債を上回る上昇を遂げた。

  欧州債の指標とされるドイツ10年債利回りは前日比1ベーシスポイント(bp、bp=0.01%)低下の0.19%。これに対し、同年限のスペイン国債利回りは4bp下げた。

  連休明けの英金融市場では英国債が上昇。10年物利回りは4bp低下し1.301%と、先月10日以来の低水準を付けた。
原題:U.S. Stocks Slip as Dollar Rises, Oil Pares Gain: Markets Wrap(抜粋)

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