中国の見通しに強気な人たちは、厳しい年の瀬を迎えているかもしれない。

  2017年の元日は中国国民に課されている人民元の外貨への両替制限(年間5万ドル=約590万円)がリセットされる日。元売りが殺到するとの懸念が高まっている。当局の監督への市中銀行の対応や納税なども相まって、短期金融市場の流動性は年末を控えて引き締まっている。しかし年が明けたら一息つけるといった状況にはならないかもしれない。わずか1カ月ほどで春節(旧正月)の連休になるため、各行がそれを前により強い資金需要に備えるからだ。

  来年の春節連休は1月27日-2月2日。人々はお年玉を贈り、企業が従業員に賞与を支払う時期でもある。

中国国旗を持った少年(北京市内)
中国国旗を持った少年(北京市内)
Photographer: Qilai Shen/Bloomberg

  中国の10年国債利回りは今月、21ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇。このままいけば13年8月以来の大幅な月間上昇率で今月を終える。年間でも同年以来のプラスとなる見込みだ。人民元は今年これまでのところ6.6%下落し、1994年以来の大幅安の方向となっている。上海総合指数はこのままなら、年間ベースで5年ぶりの大幅な下げで年内の取引を終える。

  パインブリッジ・インベストメンツで日本を除くアジアの債券責任者を務めるアーサー・ラウ氏(香港在勤)は、債券と短期金融市場は春節連休後に安定する可能性があるが、元安と金融政策引き締めがもたらした最近の相場下落前の水準に戻る公算は小さいとの見方を示している。

  上海銀行間取引金利(SHIBOR)3カ月物は28日、1年半ぶりの高水準に上昇。上昇は50営業日連続で、2010年以来の長期上昇局面となった。

原題:No Happy New Year in China as Currency, Liquidity Fears Loom (1)(抜粋)

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