シンガポールで起きている商品セクター関連のデフォルト(債務不履行)は警告かもしれない。

  資源価格は緩やかに上昇しているが、事業再編などを扱うKPMGやホーガン・ロヴェルズ・ リー・アンド・リーなどはアジア太平洋地域で支払い遅延に陥る商品・海運会社が増えるとみている。

  法律事務所DLAパイパーは、金利上昇やトランプ次期米大統領による中国との貿易見直しで波乱含みとなる可能性を想定。 ブルームバーグのデータによれば、銀行を除く域内企業のドル建て債は2017年に764億米ドル(約8兆9900億円)が返済期限を迎える。今年を24%上回る水準だ。

  原油相場はトランプ氏の大統領選出以降に17%上昇したものの、14年の半値程度にすぎない。ブルームバーグ商品指数によると、資源価格全般は08年の世界的な金融危機前に付けたピークを64%下回っている。まず試練にさらされたのが、海運や石油サービス会社に頼るシンガポール経済だ。企業の規模が小さく、政府支援が受けにくいためだ。

  ホーガン・ロヴェルズのパートナー、アンディ・フェリス氏(シンガポール在勤)は「シンガポールは東南アジア諸国連合(ASEAN)およびアジアの先行指標だ。商品セクターの多くの企業は債務水準が高く売り上げが落ち込んでいる」と指摘した。

  シンガポールでは石油サービスのスワイバー・ホールディングスを含む5社が16年に計10億シンガポール・ドル(約810億円)近い債券デフォルト状態に陥った。

  シンガポールのKPMGで再編責任者を務めるグラハム・マーティン氏はマレーシアやタイのほか、鉱山会社が石炭安の影響を受けているインドネシアなどアジア全域で石油サービスや海運会社のデフォルトが増えると予想している。

原題:Singapore Defaults Seen as Bellwether for 2017 Asia Distress (1)(抜粋)

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