メキシコのガソリン小売価格の自由化に向けた動きは、車を運転する人には悪いニュースだが、メキシコ石油公社(ペメックス)にとっては良い知らせだ。

  メキシコ当局は燃料価格の決定を市場に委ねる準備を進めており、来月からガソリン価格が1リットル当たり最大20%引き上げられる。政府設定の販売価格の引き上げ幅では1990年代以降で最大となる。ミード財務公債相は27日、ラジオ・フォーミュラとのインタビューで、こうした措置が物価上昇を促す可能性は高いが、同国は史上初めて国際市場に適応できるようになると述べた。

  価格自由化に向けた動きは、消費者のために燃料価格を低く抑える費用をペメックスが負担する必要がなくなることを意味する。輸入したガソリンやディーゼル燃料を低価格で販売することに伴い、同社は今年500億ペソ(約2800億円)余りの損失を計上。 エネルギー省のフローレス次官は補助金制度の下での販売は「大きな負担」だと述べた。

  国際価格を下回る水準での燃料販売はメキシコでは新しいことではないが、今年の規制改正で損失負担が政府からぺメックスに移った。同社は1-11月に国内で消費された燃料の約60%を輸入。04年以降に原油生産が毎年減少しているぺメックスは16四半期連続で赤字を計上し、債務は約1000億ドル(約11兆8000億円)に達している。

  財務公債省の27日の発表によると、1月に無鉛ガソリンの平均価格は1リットル=15.99ペソと、14%値上げとなる。プレミアムガソリンの価格は20%上昇して同17.79ペソ、ディーゼル燃料は16.5%上昇の17.05ペソとなる。価格は2月18日から毎日調整される。

  ガソリン価格自由化は来年3月末から北部のソノラ州とバハカリフォルニア州で開始し、11月には最も人口の多い地域であるメキシコ市とメキシコ州に広げる。

原題:Mexico Gasoline Price Hike to Provide Relief for Ailing Pemex(抜粋)

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