28日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  東芝(6502):前日比80円(20%)安の311.6円ストップ安。米国の原子力発電関連事業に関連するのれんが数千億円規模に上り、減損損失を計上する可能性があると27日に発表。綱川智社長は会見で資本政策を含め対応を検討していると発言した。SMBC日興証券では、原子炉製造企業の限界が露呈したと指摘したうえで、大幅な自己資本毀損(きそん)のリスクを払拭できない、との見方を示した。

  日立工機(6581):16%高の1456円。米投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)が1500億円超で買収すると28日付日本経済新聞朝刊が報道。親会社の日立製作所(6501)と最終調整に入ったという。

  タカラバイオ(4974):7.8%高の1547円。野村証券は27日付で投資判断を「中立」から「買い」に、目標株価を1630円から1740円に引き上げた。15日発表の米研究試薬企業買収で遺伝子加工技術の強化ができたと指摘。遺伝子治療関連品の大塚製薬への導出で、遺伝子加工技術を収益化させる新たなロールモデルができたと評価した。

  ダイセキ(9793):5.7%高の2406円。みずほ証券は27日付で目標株価を2650円から3000円に引き上げた。投資判断は「買い」で継続。原油市況の回復、円安による鉛価格の上昇で事業環境は好転しているとして、18年12月期営業利益を90億5000万円から94億5000万円に上方修正した。

  素材関連:住友金属鉱山(5713)が2.9%高の1548.5円。三井金属(5706)が2.4%高の302円、新日鉄住金(5401)が1.8%高の2683.5円など。28日に発表された11月の鉱工業生産指数は前月比1.5%上昇。証券ジャパンの大谷正之調査情報部長は、生産の持ち直しや在庫減から今後の設備投資を期待できる内容で、素材株の上昇につながっている面があると述べた。

  J.フロント リテイリング(3086):5.1%安の1599円。3-11月期の営業利益は前年同期比13%減の268億円だったと27日に発表。 百貨店やパルコ事業の減益が響いた。据え置かれた2017年2月期計画450億円に対する進捗(しんちょく)率は60%にとどまる。SMBC日興証券では、9-11月期の業績内容に大きなサプライズはないが、通期計画に対し物足りなさが残ると指摘、商品ミックスの悪化による粗利益率の低下影響へ引き続き注意が必要とした。

  高島屋(8233):5.5%安の972円。3-11月期営業利益は前年同期比3.4%減の206億円だったと27日に発表。野村証券は足元はまだ苦戦、会社側が据え置いた17年2月期計画340億円の達成は楽観できないとした。

  東レ(3402):3.1%安の951.7円。4-12月期営業利益は前年同期比7%減の1100億円前後になる見通しと28日付日経新聞が報道した。炭素繊維の受注苦戦や衣料用繊維の出荷が伸び悩んだという。  

  神戸物産(3038):8.2%高の4165円。27日発表の11月度の個別業績速報値によると、営業利益は前年同期比61%増となった。直轄エリアの既存店売上高が同8%増となったほか、仕入れコストの低減、ナショナルブランド商品をプライベート商品に切り替えたことによる利益率の大幅な改善が寄与した。

株価ボードを見る投資家
株価ボードを見る投資家
Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

  平和堂(8276):6.4%高の2667円。9-11月期営業利益は前年同期比7.4%増の32億5200万円。9カ月累計では改装した店舗の売り上げが大幅に伸びたほか、未改装店でも前年同期を上回った。

  DCMホールディングス(3050):5%高の1073円。3-11月期の営業利益は前年同期比8.3%増の175億円だったと27日に発表。みずほ証券は、粗利益率が改善し6四半期連続で増益を確保したことを評価。総合スーパー(GMS)などの不採算店閉鎖で地方での競争環境緩和の可能性などから第4四半期も増益基調が続き、通期営業利益は200億円と会社計画193億円を超過すると予想した。目標株価を1200円から1300円に引き上げ。

  ゼンリン(9474):3.2%高の2060円。ドイツ証券は28日付で目標株価を1900円から2100円に引き上げた。収益性の高いカーナビ向けを含むITS事業の好調を評価、17年3月期営業利益予想を会社計画と同じ34億円から36億円に、来期を44億円から46億円に上方修正した。また、子会社を通じて位置情報ゲーム用地図データ提供を開始したことについて、ユーザー売り上げに連動した収益計上を志向しており、ビジネスモデル転換として注目される、と指摘した。

  総合メディカル(4775):3.7%高の4210円。野村証券は27日付で投資判断を「中立」から「買い」に、目標株価を3750円から5600円に引き上げた。薬局のM&A効果に加え、地域医療構想への対応が成長を後押しすると指摘。17年3月期の営業利益予想を59億3000万円から63億円に(会社計画60億500万円)、来期を74億円から75億円に上方修正した。

  中村超硬(6166):5.3%高の1196円。住江織物(3501)との合弁会社でシリコンウエハーの加工や販売を手掛ける中超住江デバイス・テクノロジー(大阪市)の株式を12月末までに追加取得すると27日に発表。出資比率は49.9%から90%に高まる予定。

  トリケミカル研究所(4369):8.4%高の2330円。いちよし経済研究所は27日付で投資判断「A(買い)」で調査を開始した。ニッチトップのポジションを築いている半導体材料メーカーとしての位置付けを評価。今後は3Dフラッシュメモリーやロジック半導体用途などにより、成長第2ステージを迎えると想定した。フェアバリューは3100円。 

  ティビィシィ・スキヤツト(3974):東証ジャスダック市場に新規上場した2日目の28日午前、公開価格の1400円に対し、3.2倍の4500円で初値を形成した。同社は美容サロン向けのITソリューション事業や中小企業向けビジネスサポートを手掛ける。終値は初値比ストップ安の3800円。

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