欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドル堅調、米国債の利回り上昇で-薄商いのレンジ取引

  クリスマスの祝日から明けた27日のニューヨーク外国為替市場では、ドルが円などに対して上昇。米国債利回りの上昇が材料視された。この日実施された2年債入札(発行額260億ドル)では最高落札利回りが1.280%と、2008年以来の高水準となった。

  薄商いのレンジ取引となる中、ドルは特に円やカナダ・ドルに対して値上がり。ただユーロに対しては上げを失う展開。新興国通貨は高安まちまちとなっている。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは対円で前営業日比0.3%高の1ドル=117円43銭。ドルはユーロに対してはほぼ変わらずの1ユーロ=1.0457ドル。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%上昇。

  この日発表された米経済指標は明るい内容だったが、為替市場では特に大きな材料にはならなかった。米民間調査機関コンファレンスボードが発表した12月の米消費者信頼感指数は113.7と、前月の109.4(速報値107.1)から上昇した。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想中央値は109だった。

  またS&P・コアロジック/ケース・シラーが発表した10月の米主要20都市の住宅価格指数は前年比5.1%上昇。全米ベースの価格指数は前年比5.6%上昇して185.06と、統計開始以降で最高となった。また上昇率は14年7月以来で最大。
原題:Dollar Rises as U.S. Trading Resumes, Treasury Yields Support(抜粋)
原題:Home Prices in 20 U.S. Cities Increased 5.1% in October(抜粋)  

◎米国株:小幅続伸、3連休明けで薄商い-ハイテクや消費株が高い

  27日の米株式相場は小幅続伸。クリスマスを含む3連休明けで薄商いとなる中、消費者信頼感指数を好感してハイテク株や消費関連株が上昇した。

  S&P500種株価指数は前営業日比5.09ポイント(0.2%)高の2268.88で終了。ダウ工業株30種平均は節目の2万ドルを前に、11.23ドル(0.1%)上げて19945.04ドルで終えた。

  今年最後の取引となる今週は薄商いが予想されている。12月の米消費者信頼感指数は上昇した。

  ルツェルン州立銀行(スイス)のトレーダー、ベンノ・ガリカー氏は「相場は12月にかなり上げた。現在はダウ平均が2万ドルの水準を付けるかどうかに注目が集まっている」と指摘。「このような上昇の後で、高値からの調整があるのか上昇が続くのか市場はやや不安になっている。業績の改善に加え、トランプ次期大統領が就任直後に正しい政策を取るかどうかをなお見極める必要がある」と述べた。

  S&P500種とダウ平均の構成銘柄の出来高は30日平均の約半分となった。

  原油相場が1.7%上げる中、エネルギー銘柄は0.2%高。

  エヌビディアやファースト・ソーラーが大きく上げ、S&P500種のセクター別では情報技術(IT)株指数が0.5%上げた。

  シカゴ・オプション取引所(CBOE)ボラティリティ指数(VIX)は4.8%上昇したものの、月間では2カ月連続で低下している。

  S&P500種は年初来で11%上昇しており、このまま行けば2014年以来で初めてプラス圏で一年を終える。
原題:U.S. Stocks Advance After Holiday as Tech, Consumer Shares Rally(抜粋)
U.S. Stocks Near Record as Oil Gains, Bonds Fall: Markets Wrap(抜粋)


◎米国債:下落、米統計をきっかけに利回り上昇も狭いレンジ

  27日の米国債は下落。値動きは狭いレンジとなった。米消費者信頼感指数やリッチモンド連銀およびダラス連銀の発表した製造業指数が市場予想を上回ったことをきっかけに、米国債は朝方に下げた。この日は株や商品相場が総じて高かった。

  午後に入って2年債入札(260億ドル)が実施された後も軟調が続いた。投資家の需要を計る応札倍率は2008年以来の低水準だった。

  ニューヨーク時間午後5時現在、2年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%) 上昇して1.23%。

  利回りは総じて上昇したものの先週の狭いレンジにとどまった。10年債利回りは2bp上げて2.56%。過去5日間のレンジは5bpと2015年11月以来の狭い範囲。

   この日の下げは主に午前8時20分の先物取引開始後に生じた。売りに伴い、5年債と30年債の利回り差はスティープ化した。

  米10年債と同年限ドイツ債との利回り差は235bpと、過去最大に拡大した。11月8日時点での同利回り差は約167bpだった。

  2年債入札実施後に2年債と3年債利回りはこの日の高水準に上昇した。入札で最高落札利回りは2008年以来の高水準に上昇し、応札倍率2.44は2008年12月以来の低水準だった。
原題:Treasuries Fall Amid Strong Data, Risk-Asset Gains, Weak Auction(抜粋)  


◎NY金:続伸、年末控えた薄商い-銀とプラチナ、パラジウムも上昇

  27日のニューヨーク金先物は続伸。年末の上昇相場でプラチナやパラジウム、銀も買われた。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は前営業日 比0.5%高い1オンス=1139.10ドル。一時は1.6%上昇する場面も あった。

  商いは特に薄くなっているので、資金の流入は何であれ相場を動かすと、RJOフューチャーズ(シカゴ)のシニアマーケットストラテジストのフィル・ストライブル氏は指摘。

  銀先物3月限は1.5%上昇の15.989ドル。ニューヨーク商業取引所 (NYMEX)のプラチナ先物は1.2%高の905.90ドル、パラジウ ムは2.9%上げて673.80ドル。
原題:Gold Gains a Second Day as Precious Metals Forge Year-End Rally(抜粋)

◎NY原油:8月以降で最長の7日続伸、減産順守への期待で

  27日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が過去約4カ月で最長の7営業日続伸。主要産油国の減産で供給超過の解消に拍車がかかるとの期待が広がった。

  スコシアバンク(トロント)の商品ストラテジスト、マイケル・ローウェン氏は電話取材に対し、「たくさんのニュースが価格を動かしている」と指摘。「石油輸出国機構(OPEC)加盟国も非加盟国も今のところは合意を守る決意のようだ。市場には希望が感じられる」と述べた。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は前営業日比88セント(1.66%)高い1バレル=53.90ドルで終了。終値ベースで2015年7月2日以来の高値。年初来では約45%の値上がり。ロンドンICEの北海ブレント2月限は93セント上昇の56.09ドル。
原題:Oil Caps Longest Winning Streak Since August Ahead of OPEC Cuts(抜粋)

◎欧州株:上昇、月間ベースで2015年以来の大幅高に迫る

  27日の欧州株式相場は上昇。月間ベースでは2015年10月以来の大幅高に迫っている。

  指標のストックス欧州600指数は前日比0.1%高の360.48で終了。年末を控え薄商いだった。英国市場はこの日も休場だった。同指数は月初来5.4%上昇、年初来の下落率は1.5%に縮まった。

  イタリアの銀行バンコ・ポポラーレは下落。欧州中央銀行(ECB)は同業モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナがバランスシートを支えるためには約88億ユーロ(約1兆800億円)の資本が必要だと判断している。

  スイスの医薬品メーカー、ガレニカは1.8%上昇。スイスの新聞ゾンタークスツァイトゥングによると、ガレニカは第1四半期中に社名変更を計画しており、その数週間後には製薬事業の新規株式公開(IPO)を実施する計画だ。
原題:European Stocks Extend Rally Toward Best Monthly Gain Since 2015(抜粋)

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