欧州中央銀行(ECB)は、イタリアの銀行モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナのバランスシート強化で約88億ユーロ(約1兆800億円)の資本が必要との判断を示した。ECBが考える資本必要額は、モンテ・パスキが不調に終わった増資計画で想定していた約50億ユーロを大きく上回る。

  モンテ・パスキは26日遅くの発表でECBからの2通の書簡の内容に言及し、約88億ユーロという数字は、2016年のストレステスト(健全性審査)の結果に基づいていると説明した。

  11月末から12月21日までの間に流動性が悪化したものの、同行が支払い不能の状態には陥っていないという認識をECBは示しており、モンテ・パスキは資本必要額の算定についてECBに追加の情報を求めているという。

モンテ・パスキのローマ支店
モンテ・パスキのローマ支店
Photographer: Alessia Pierdomenico/Bloomberg

  イタリア政府は23日、モンテ・パスキの増資失敗を受けて、同行と他の金融機関の支援のために最大200億ユーロの公的資金を投じる用意を表明。同国紙ソレ24オレは27日、イタリア政府がモンテ・パスキに63億ユーロの資金を投じる計画だと報じた。

  同紙は前日、ECBがイタリア政府に45億ユーロ、モンテ・パスキの債券保有者に43億ユーロの負担を要請していると伝えていた。イタリア政府の報道官は、この件についてコメントを控えている。ミラノ証券取引所は、モンテ・パスキの資本増強の詳細に関する十分な情報が得られるまで、同行の株式の取引を引き続き停止する。

原題:ECB Says Paschi Needs $9.2 Billion, More Than Bank’s Plan (1)(抜粋)

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