欧州での今年の融資担保証券(CLO)発行額は金融危機後の最高額となる勢いだが、来年はさらに記録を塗り替える可能性がある。新たな取引案件が多く控えていることに加え、投資家の需要が衰えず、好ましい与信環境となっていることが背景だ。

  ブルームバーグ集計のデータによると、2016年のCLO発行は168億1000万ユーロ(約2兆600億円)と、昨年を約30億ユーロ上回り、金融危機後の記録を更新しそうだ。

  PGIM フィックスド・インカムの欧州レバレッジド金融責任者ジョナサン・バトラー氏は、「世界的な利回り追求が続き、マクロ的背景は全体的に与信を支えており、来年のCLO見通しは良好のようだ」と指摘。「債券より融資が選好されており、融資市場は拡大するはずだ。デフォルト(債務不履行)が来年、大きく増えるとは見込んでいない」と述べた。

  バークレイズ銀行のクレジットストラテジスト、ドミニク・ウィニッキ氏は来年のCLO発行額を150億ー200億ユーロと予想。JPモルガン・チェースとモルガン・スタンレーのアナリストは約200億ユーロ、シティグループのアナリストは150億-190億ユーロと見込んでいる。

原題:Europe’s Expanding CLO Market to Build on Record Year in 2017(抜粋)

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