米政府が期間50年や100年の国債を発行する可能性は低い。米国債の利回り曲線(イールドカーブ)でテールエンドが低下しない公算が大きいためだ。

  トランプ次期米大統領が財務長官に起用するスティーブン・ムニューチン氏は、年限が50年や100年に及ぶ国債に関する質問に対し「あらゆることを検討する」と述べていたが、30年債とより長期の国債についての利回り格差予想を分析すると、投資家は長めの国債発行を財務省に促すほどの意欲はなさそうだ。

  多くの投資家が利回り低下時のリターン強化に寄与する「正のコンベクシティ」の恩恵を望んでいるにもかかわらず、30年債と50年債の間ではイールドカーブの上昇スロープもしくはフラット化が想定され、投資家が長めの国債を高めの価格で購入する意思のないことを意味している。英国では30年国債より50年国債の利回りが低い。

  ブルームバーグの国債モデルによれば、将来のフォワード金利が一定だと仮定した場合、米50年国債は利回りが3.13%になることが示唆されており、これは現在の30年国債とほぼ同じ水準だ。

  GMO(ボストン)の資産配分グループ債券ストラテジスト、アマ-・レガンティ氏は「リスク調整ベースで税金を節約することができるかどうか、財務省は発行について分析する必要がある」と述べた上で、「50年債がそうなるか明確な示唆はない」と指摘した。同氏は財務省で債務管理を担当した経歴を持つ。

原題:Yield Curve Suggests Sales of Ultra-Long U.S. Bonds Unlikely(抜粋)

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