ベトナム株のバリュエーション(株価評価)が2年ぶりにMSCI東南アジア指数を上回り、割高感が今後強まりそうだ。

  ドラゴン・キャピタル(ホーチミン)のドミニク・スクリベン会長は好調なベトナム株について、「伸びる余地はまだある」と指摘。景気が拡大し、インフレが安定を維持する中、「来年は利益の19%純増を見込んでいる」と述べた。

  ベトナム株の指標であるVN指数の株価収益率(PER)は15.9倍。これに対してMSCI東南アジア指数は14.7倍。VN指数は今年に入り15%上昇し、MSCIフロンティア市場指数やMSCI東南アジア指数を上回る成績となっている。

  プロジェクト・アジア・リサーチ・アンド・コンサルティング(ホーチミン)のマネジングディレクター、アッティラ・バジャダ氏は「域内の他の国々が政治の変革や景気悪化を経験する中で、ベトナムの良好なマクロ経済動向と政治的安定が寄与している」と分析した。

  エコノミストらは、2016年に世界で最も高成長となる国の一つが、ここ数年にわたり重要性を増している製造業の恩恵にあずかるベトナムだと予想。海外からの直接投資増加が追い風となり、VN指数は10月19日に8年ぶり高値となる688.89を付けた。

  政府は来年の国内総生産(GDP)について6.7%増を目指しており、実現すれば07年以来の高成長となる。ブルームバーグの集計データによれば、VN指数構成企業の利益は今後1年で23%増えると予想されている。

原題:Investors Bet on Vietnam as Valuations Top Southeast Asia (1)(抜粋)

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