債券相場は上昇。年内最後となる2年利付国債の入札結果が順調となり、買いが優勢となった。前日軟調だった超長期ゾーンは需給環境の改善を背景に反動買いが入ったとの見方も出ていた。

  27日の長期国債先物市場で中心限月3月物は、前日比1銭安の149円80銭で開始。一時149円78銭まで下げたが、2年入札結果発表後に水準を切り上げ、149円85銭まで上昇。結局は1銭高の149円82銭で引けた。

  三菱UFJ信託銀行資金為替部の鈴木秀雄課長は、「マーケットとしては積極的な取引に乏しく、昨日売られていた超長期債に揺り戻しが出ている程度」と述べた。2年入札については、「海外勢は休みが多く参加は今一つかもしれないが、2年債の金利水準が11月の指し値オペと日銀に当面の政策変更がないという点で、ぶれにくいということで円を安く調達できる彼らにとっては魅力的かもしれない。担保需要も好調な入札結果に寄与したのではないか」と分析した。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の345回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値0.055%より0.5ベーシスポイント(bp)高い0.06%で開始し、その後も同水準で推移した。新発20年物の159回債利回りは横ばいの0.575%、新発30年物の53回債利回りは横ばいの0.685%、新発40年物の9回債利回りは0.5bp低い0.80%を付けた。

  みずほ証券の山内聡史マーケットアナリストは、午前は2年債入札を控えて短いところから10年付近まで甘かったと指摘。ただ、「今日の入札をこなせば、年内は入札が残されていない一方、日銀による国債買い入れオペが2回行われる公算が大きく、年末に向けて需給の引き締まりが意識されやすい」と指摘した。

2年債入札

財務省
財務省
Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

  財務省がこの日実施した2年利付国債入札結果によると、最低落札価格が100円51銭と、市場予想の100円50銭5厘をやや上回った。小さければ好調さを示すテール(最低と平均落札価格の差)は6厘と前回の4厘からやや拡大。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は4.51倍と6月以来の高水準となった。

  大和証券の小野木啓子シニアJGBストラテジストは、「クリスマス休暇中で海外投資家勢が不在などで、流れやすい入札になるとの見方もあったものの、市場予想対比でしっかりとした入札となった印象」と分析。「カバー需要が多めだったのではないか」とみている。

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