中国の大気汚染がひどいと思うなら、モンゴルを見てほしい。

  大気中の粒子状物質の濃度は、健康に害を及ぼさないレベルとして世界保健機関(WHO)が推奨する値の約80倍に上昇。大気の質が今年最悪となった最近の北京と比べても、その5倍だ。

  厳寒期にフル稼働するモンゴルの発電所は空気中にばい煙を吐き出し、石炭の燃焼で生じる鼻を突くような臭いの煙が首都ウランバートルの貧しい地区を茶色にかすませる。怒った住民らはソーシャルメディアを通じて団結し、26日に抗議デモを行う計画だ。

モンゴルの石炭採掘現場
モンゴルの石炭採掘現場
Photographer: Taylor Weidman/Bloomberg

  政府のウェブサイトに掲載されたデータによると、1時間ごとに測定される大気中のPM2.5(微小粒子状物質)濃度は、ウランバートルのバヤンホシュ地区で16日に1立方メートル当たり1985マイクログラムとピークを付けた。同日の平均濃度は1071マイクログラムだった。WHOは24時間で25マイクログラムを超えないよう指針で示している。北京では先週、一時400マイクログラム超に上昇した。

  景気悪化と財政赤字拡大で、モンゴル当局は大気汚染対策に取り組む資源をほとんど捻出できていない。政府の対応への国民の怒りはソーシャルメディアで広がっている。人々は大気汚染の画像を共有し、市民の保護にもっと力を入れるよう政府に要求。26日にウランバートル中心部の広場で抗議デモを行う予定だ。

原題:World’s Worst Air Has Mongolians Seeing Red, Planning Action (2)(抜粋)

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