トランプ次期米大統領が国家安全保障問題担当補佐官に起用したマイケル・フリン氏は、ボストンのブレインウェーブ・サイエンスというテクノロジー会社と今年ビジネスで提携した。この会社を共同経営するスブ・コタ氏はかつて、盗難されたバイオテクノロジー関連の資料をソ連国家保安委員会(KGB)に売ろうとしたとして、有罪判決を受けている。

  スブ・コタ氏はソビエト崩壊前にソ連の工作員に偽装した米連邦捜査局(FBI)の捜査官に資料を売ったとして、1996年に有罪を認めた。ブレインウェーブ・サイエンスは同氏を含む2人で取締役会を構成する。数年に及んだ米連邦裁判所での審理で検察側が提示した証拠は、コタ氏が1985年から90年にかけ、KGBの工作員と繰り返し会い、米国のミサイル防衛技術をソ連に売る数十万ドル規模のスパイ活動に関わったとしている。同氏はスパイ活動への関与を否定。ただ、バイオテクノロジー関連の容疑で有罪答弁に応じ、軍用ヘリコプターのスケッチを共同被告人に売ったことを認めた。この共同被告人は後に、KGBの工作活動に関与していたとして有罪判決を受けた。

  フリン氏は30年以上の軍歴を経て、米国防情報局(DIA)の局長になったが、政策に関する見解の不一致でオバマ大統領に2014年に解任された。同氏は民間コンサルタント会社、フリン・インテル・グループ(FIG)を創立し、サイバーセキュリティーや国防請負の分野で複数企業とのビジネスに携わっている。同氏はこの春、ブレインウェーブ・サイエンスとの協業を開始した。

  フリン氏はロシアとの緊密な関係を広く批判されている。この1カ月、同氏にインタビューを申し込んでいるが、応じていない。トランプ氏の政権移行チームでスポークスマンを務めるジェイソン・ミラー氏は、フリン氏はコタ氏と会ったことも、話をしたこともなく、ブレインウェーブ・サイエンスとの関係はすでに終わっていると電子メールで述べた。

  一方のコタ氏は22日の電話インタビューで、同氏に対する訴追およびKGBとの関わりを誤解だと表現。ロシアのスパイに偽装した米連邦捜査官にバイオテクノロジー関連の資料を売却したことは認めたが、これは特許紛争に関するものであり、スパイ活動ではないと述べた。

原題:Trump Aide Partnered With Firm Run by Man With Alleged KGB Ties(抜粋)

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