欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドルは小幅安、中国の国家主席発言で一時上昇

  23日のニューヨーク外国為替市場ではドルが小幅安。中国の習近平国家主席が経済成長率について政府目標の6.5%を下回ることを容認する考えを示したため、午前の取引で小幅に上昇する場面もあったが、その後は下げた。

  中国のニュースに端を発した資源国通貨の下げは豪ドルが中心となった。世界経済に期せずしてさらに向かい風が吹き付ける恐れから、米国債は上昇した。

  クリスマスの祝日を前に欧州や英国では事実上、休暇入りしているデスクもあり、主要な市場では連休を控えてリスク選好がないに等しく、薄商いのレンジ取引に終始した。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは対円で前日比0.2%安の1ドル=117円33銭。対ユーロでのドルは0.2%下落の1ユーロ=1.0456ドル。

  11月の新築一戸建て住宅販売が59万2000戸と、エコノミスト予想の中央値57万5000戸を上回ったものの、ドルは下げた。ミシガン大学消費者マインド指数(確定値)は98.2と、予想の中央値98を上回った。

  ユーロは中国の報道を受けてこの日の安値1.0427ドルを付けた。

  ドルは対円で一時117円18銭まで下落した。
原題:Dollar Falls Back From China-Fueled High, Sets New Low Vs Yen(抜粋)

◎米国株:小幅反発、休日控え薄商い-ヘルスケア銘柄堅調

  23日の米国株式相場は小幅反発。クリスマスの休日を控え、動意に乏しい展開となった。ヘルスケア株が堅調だった一方、一般消費財やエネルギー株が下げた。この日発表された住宅と消費者センチメントの指標は力強く、景気認識を変える内容でもなかった。

  S&P500種株価指数は前日比2.83ポイント(0.1%)高の2263.79で終了。週間ベースでは0.3%上昇。ダウ工業株30種平均は14.93ドル(0.1%)上げて19933.81ドル。週間では0.5%高と、2014年12月以来最長の7週連続上昇となった。出来高は過去30日平均の半分ほどだった。

  ナショナル・アライアンス・キャピタル・マーケッツの国際債券責任者、アンドルー・ブレナー氏は「誰もが中立あるいは強気のようだ」と指摘。「第1四半期にかけて何らかの調整があるというのが、私の考え方だ。来年の上昇余地の多くは既に織り込まれており、先取りした形だ」と述べた。

  S&P500種の業種別指数ではヘルスケア株が0.7%を超える上昇、一般消費財・サービス株やエネルギー株は下落した。

  11月の新築一戸建て住宅販売(季節調整済み、年率換算)は前月比5.2%増の59万2000戸と、4カ月ぶり高水準。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は2.1%増の57万5000戸だった。 

  ミシガン大学消費者マインド指数(確定値)は98.2と、前月の93.8から上昇した。速報値は98。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値も98だった。

  ブルームバーグがまとめたストラテジスト15人の予想平均では、S&P500種は2017年を2356で終える見通し。この日の終値から4%の上値余地を意味する。   
原題:U.S. Stocks Rise on Thin Volume; Canadian Shares Little Changed(抜粋)
Treasuries Rise, U.S. Stocks Mixed Before Holiday: Markets Wrap(抜粋)
Dow Ends Week Grasping for 20,000 Threshold as Trump Rally Fades(抜粋)

◎米国債:上昇、中国の成長めぐる懸念や米経済指標で

  23日の米国債相場は上昇。この日は国内の経済指標がまちまちだったほか、中国の習近平国家主席が経済成長率について政府目標を下回ることを容認する考えを示した。週間ベースでの米国債相場は、米大統領選以降で初の値上がりとなった。

  5年債と30年債の利回り格差(イールドカーブ)はフラット化。来週の2年、5年、7年債の入札を控えて期間が短めの国債のパフォーマンスが長めの国債を下回った。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後2時7分現在、10年債利回りは前日比1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.54%。週間では約5bp下げた。週ベースでの利回り低下は11月4日までの週以降で初めて。この日の米国債市場は午後2時までの短縮取引だった。

  中国の習近平国家主席は経済成長率が政府目標の6.5%を下回ることを容認する構えだ。事情に詳しい関係者によれば、債務増大のほか、ドナルド・トランプ氏の米大統領選勝利で世界の状況に関する懸念が強まったため。

  朝方発表された経済指標では、11月の新築住宅販売は市場予想を上回った一方、12月のミシガン大学消費者マインド指数(確定値)では1年先および5-10年先のインフレ期待値が速報値から下方修正された。
原題:Treasuries Rise on Mixed U.S. Economic Data, China Growth Worry(抜粋)
原題:Xi Said to Express Openness to Growth Below 6.5% as Debt Climbs(抜粋)

◎NY金:反発、週間ベースでは過去12年で最長の連続安

  23日のニューヨーク金先物相場は反発。週間ベースでは過去12年で最長の7週連続下落となった。堅調な経済成長で利上げの論拠が強まるとの見方から、金連動型ファンドからの資金引き揚げが進んだ。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は前日比0.2%高の1オンス=1133.60ドルで終了。週間では0.3%安。

  BMOキャピタル・マーケッツの商品トレーディング担当ディレクター、タイ・ウォン氏はこの日の金上昇について、ドルが下げに転じたことや、一部投資家が有利なモメンタムを示唆するチャートに注目したことを理由に挙げた。

  銀先物3月限は0.7%安の15.759ドル。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のプラチナ先物4月限は1.5%安の895ドル。パラジウム先物3月限は0.3%安の654.85ドル。
原題:Gold Posts Longest Run of Weekly Losses in More Than a Decade(抜粋)

◎NY原油:17カ月ぶり高値-OPEC合意好感もリビア増産警戒

  23日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が小幅続伸し、1年5カ月ぶり高値で引けた。市場では石油輸出国機構(OPEC)の減産合意が好感されている一方、リビア最大の石油積み出し港から約2年ぶりに原油輸出が再開されたほか、米国の在庫がこの季節としては約30年ぶりの高水準にあることが警戒されている。

  シティ・フューチャーズ・パースペクティブのエネルギーアナリスト、ティム・エバンス氏は電話取材に対し、「休暇を前にした値固めが進行中だ」と指摘。「この先もニュースが注目を集めるだろう。特にOPEC減産合意の順守を示唆するニュースは注目が高い。最近増加したリビアの生産についても同様だ」と述べた。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は7セント(0.13%)高い1バレル=53.02ドルで終了。終値ベースで2015年7月14日以来の高値。ロンドンICEの北海ブレント2月限は11セント上昇の55.16ドル。
原題:Oil Closes at 17-Month High as Investors Weigh OPEC Cuts, Libya(抜粋)

◎欧州株:ほぼ変わらず-銀行株は続落、ディフェンシブ銘柄高い

  23日の欧州株式相場は前日からほぼ変わらず。連休を前に、景気敏感株へのローテーションが反転した。

  指標のストックス欧州600指数は前日比0.1%未満高の359.98で終了。銀行株指数は一時の上げを消し、3日続落。公益事業や不動産などのディフェンシブ銘柄が買われた。出来高は30日平均を57%下回った。

  ストックス600指数は月初来では5.3%上げており、年初来の下落率は1.6%に縮まった。ブルームバーグがまとめたストラテジスト9人の平均では、来年を366で終える見通し。これはこの日の終値を1.7%上回る水準。

  一部の銀行株は流れに反して上昇。イタリアの銀行が総じて高く、インテーザ・サンパオロは8カ月ぶり高値を付けた。オランダのNNグループは3.7%値上がり。デルタ・ロイドの買収で合意したことが買い材料。
原題:Europe Stocks Hold Steady as Banks Reverse Gains, Defensives Up(抜粋)

◎欧州債:イタリア国債が上昇、政府が銀行救済策を打ち出す

  23日の欧州債市場ではイタリア国債が上昇。同国政府が銀行救済策を打ち出したことが手がかり。

  増資計画に失敗したイタリアの銀行、モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナは、「予防的な」措置として政府に支援を要請すると発表した。

  イタリア10年債利回りは前日比5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.80%。ドイツ10年債利回りは3bp下げ0.22%となった。
原題:Treasuries Rise, U.S. Stocks Mixed Before Holiday: Markets Wrap(抜粋)

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