イタリア政府は23日、同国内の銀行に最大200億ユーロ(約2兆4500億円)を注入する方針を発表した。モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナが増資に失敗し、他の銀行もそれに続く可能性が出てきたことを受けて決定した。

  パドアン経済財務相はローマでの閣議後に記者団に対し、モンテ・パスキが支援を要請する見通しだと語った。同行は発表資料で、「予防的な増資」で政府に支援を求めると表明した。

  イタリアの銀行は巨額の不良債権処理に苦しんでおり、1930年代以降同国で最大規模となるモンテ・パスキの国有化後にはベネト・バンカとポポラーレ・ディ・ビセンツァなども救済の対象となる恐れがある。

  パドアン財務相は記者会見で、「他の銀行が支援を求めるかどうか見ていくことになる」と述べた。ジェンティローニ首相は国内銀行システムに支援を提供するイタリアの計画について、欧州連合(EU)当局者が同意したと語った。

  モンテ・パスキは22日に50億ユーロの増資を断念。不良債権の売却や債務の株式化など増資計画全体を取りやめると表明した。

  投資会社アドバンテージ・フィナンシャル(ミラノ)のフランチェスコ・コンフオルティ最高経営責任者(CEO)は「国有化が5年前に行われるべきだった」と指摘。同行は延命措置を求めて時間と資金、信用を失ったと述べた。

原題:Italy to Plow Up to $21 Billion Into Banks as Paschi Plan Fails(抜粋)

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