欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドルはほぼ変わらず、経済指標受けてもみ合う

  22日のニューヨーク外国為替市場ではドルがほぼ変わらず。経済指標が強弱まちまちだったことから、祝日を前に持ち高をさらに減らす動きとなり、午後の早い段階には取引レンジの半ばで落ち着いた。10年債利回りがこの日の高水準から低下し、ドルは下落する場面もあった。

  11月の米個人所得は前月比変わらず、市場予想は0.3%増だった。個人消費支出(PCE)は前月比0.2%増と、市場予想の0.3%増を下回った。一方、7-9月(第3四半期)の米実質国内総生 産(GDP)確定値は前期比年率3.5%増と、改定値の3.2%増から上方修正された。

  ドルはGDPを好感し、円など主要通貨の一部に対して上昇したが、PCE統計を嫌気してその後は勢いがなくなった。

  リスクの高いポジションが敬遠されたため、値動きがあった割に商いは低調で、流動性も引き続き低かった。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは対円で前日比ほぼ変わらずの1ドル=117円54銭。対ユーロでのドルは0.1%下落の1ユーロ=1.0437ドル。

  ユーロの対ドルでの高値は1.0499ドル。ユーロは数々の売りをこなして上昇し、1.0500ドル前後に控えていた売りで上値を抑えられた。

  ドイツ連邦銀行のバイトマン総裁が欧州中央銀行(ECB)に利上げで「遅くに失しない」よう求めたとの報道は、ユーロの買い材料となった。

  ドルは対円でGDP統計を受けて117円88銭まで上昇した。この日の安値は117円27銭。
原題:Dollar Steady at Midrange After Choppy Trading Around Data(抜粋)

◎米国株:続落、年末控え薄商い-統計受けドル指数上昇

  22日の米国株式相場は続落。クリスマスなど年末の休暇シーズンを控え商いは薄く、主要株価指数は最高値を下回る水準で推移した。市場の予想通り、あるいは予想を上回った経済指標を受けてドル指数は上昇し、米国債は下落した。

  S&P500種株価指数は前日比4.22ポイント(0.2%)下げて2260.96で終了。ダウ工業株30種平均は23.08ドル(0.1%)安い19918.88ドル。2万ドルがさらに遠のいた。ナスダック総合指数は0.4%下落。

  資産家カール・アイカーン氏はCNBCとのインタビューで、大統領選挙後の株価上昇を踏まえ、「短期的には」心配していると発言。この数週間でヘッジを増やしたことを明らかにした。

  S&P500種の一般消費財・サービス株指数が1%安。金融株は0.3%の下落。一方、電気通信サービス株とエネルギー株指数はいずれも上昇した。

  第3四半期の米実質国内総生産(GDP)確定値は前期比年率3.5%増と、改定値の3.2%増から上方修正された。経済の約7割を占める個人消費は3%増と、改定値の2.8%増から 上方修正。

  11月の米耐久財受注統計では、航空機を除く非国防資本財(コア資本財)の受注が市場予想を上回る伸びとなった。先週の米週間新規失業保険申請件数は前週比で予想以上に増加した。  

  ブルームバーグがまとめたストラテジスト15人の予想平均では、S&P500種は2017年を2356で終える見通し。21日の終値から4%の上値余地を意味する。
原題:U.S. Equities Dip as Consumer Stocks Slip and Dollar Strengthens(抜粋)
U.S. Stocks Fall With Treasuries as Dollar Gains: Markets Wrap(抜粋)
Icahn Concerned on Lack of Stock Selling Last Few Weeks: CNBC(抜粋)

◎米国債:小幅安、GDP上方修正で-2年債利回り5日ぶり上昇

  22日の米国債相場は小幅に下落。7-9月(第3四半期)の米実質国内総生産(GDP)確定値が改定値から上方修正されたことに反応した。

  この日は世界的に国債利回りが上昇。欧州中央銀行(ECB)が債券購入プログラムについて年内の購入を終了したことも手掛かりとなった。この日実施された5年物インフレ連動債(TIPS)入札では間接入札者の需要が大きかった。

  ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.55%。2年債利回りは1bp未満上昇の1.19%。

  米商務省が発表した第3四半期のGDP確定値は前期比年率3.5%増。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は3.3%増だった。改定値は3.2%増。

  米財務省が実施した5年物TIPS(銘柄統合、発行額140億ドル)の結果によると、最高落札利回りは0.12%。応札倍率は2.68倍だった。
原題:Treasuries Fall as GDP Revised Higher; TIPs Auction Draws Demand(抜粋)
原題:U.S. Economic Growth Revised Up to 3.5% Pace in Third Quarter(抜粋)
原題:Treasury 5Y Inflation Adjusted Notes Yield 0.12%(抜粋)

◎NY金:3日続落、ドル持ち直しで-代替投資需要が減退

  22日のニューヨーク金先物相場は3営業日続落。ドルの上昇を背景に、代替資産としての金の需要が減退した。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は前日比0.2%安の1オンス=1130.70ドルで終了。ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.3%上昇。

  「ドルの強さが多くの商品、特に金を圧迫している」-RJOフューチャーズ(シカゴ)のシニアマーケットストラテジスト、フランク・コリー氏。

  銀先物は下落、ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のプラチナとパラジウムも値下がり。
原題:Gold Posts Third Straight Drop as Dollar Rebounds Near Highs(抜粋)

◎NY原油:反発、イラクがOPEC原産合意の順守を示唆

  22日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が反発。約1週間ぶりの高値で引けた。イラクは国内で操業する外国企業の大半、およびクルド自治区が1月に発効する石油輸出国機構(OPEC)減産を順守することに同意したと明らかにした。

  トラディション・エナジー(コネティカット州スタンフォード)のシニアアナリスト、ジーン・マクギリアン氏は電話インタビューで、「値固めの兆候が見られる」と指摘。「新たな高値に上昇するには、実際に生産が減っている兆候を確認する必要がある」と述べた。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は前日比46セント(0.88%)高い1バレル=52.95ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント2月限は59セント(1.1%)上げて55.05ドル。
原題:Oil Advances as Iraq Signals Compliance With OPEC Output Accord(抜粋)

◎欧州株:小幅続落、年末控え上値追いに消極的-アクテリオンは高騰

  22日の欧州株式相場は薄商いの中を小幅続落。年末に近づき、投資家が上値追いに消極的であることを示唆した。

  指標のストックス欧州600指数は前日比0.2%安の359.82で終了。出来高は30日平均と比べ38%少なかった。鉱業株やテクノロジー銘柄の下げが目立つ一方、旅行やエネルギー関連は上昇した。

  スイスの製薬会社アクテリオンは4.1%高で製薬株の上げを主導。米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)との提携協議を打ち切りから1週間で再開させたと発表したことが好感された。

  ストックス600は20日にほぼ1年ぶり高値を付けた後に軟化、年初来の騰落率はマイナス1.6%となった。ブルームバーグがまとめたストラテジスト9人の予想平均によると、2017年の年末時点ではこの日の終値から1.7%高い366になると見込まれている。
原題:European Stocks Edge Lower as Caution Prevails Before Holidays(抜粋)

◎欧州債:ドイツ債下落、イタリア・ポルトガル債も軟調

  22日の欧州債市場では、ドイツ国債が米国債とともに下落した。

  ドイツ10年債利回りは前日比1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の0.26%。イタリア10年債利回りは3bp上昇の1.85%、ポルトガル10年債利回りも3bp上昇の3.8%となった。
原題:EUROPEAN WRAP-Stoxx 600 Inches Lower Amid Thin Trading(抜粋)

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