トランプ次期米政権の財務長官に起用されるスティーブン・ムニューチン氏は、同氏がかつて買収して指揮を執った銀行がずさんな住宅差し押さえに従事していたと非難を浴びた点をめぐり説明するよう、上院民主党議員から厳しい追及の圧力にさらされつつある。

  上院銀行委員会の民主党筆頭理事であるシェロッド・ブラウン議員(オハイオ州)は21日、ムニューチン氏宛ての書簡で、公正貸付法や差し押さえ防止プログラムを含む問題に関し、見解を詳述するよう求めた。来年1月6日までに11項目の質問に回答するよう呼び掛けたブラウン議員は、経済制裁や金融規制など同委管轄の他の問題をめぐってもムニューチン氏の記録は知られていないと指摘した。

  ブラウン議員は発表文で、「勤労者はウォール街のためでなく、自分たちのために働いてくれる財務長官を必要としている」とコメント。「ムニューチン氏が監督することになる住宅や金融の重要問題についての同氏の立場を一般の米国民は知るに値する」とした上で、「ムニューチン氏は金融危機に乗じて大もうけしたが、オハイオ州ではまだあまりにも多くの人々が立ち直ることができずにいる」と論じた。

  ムニューチン氏の指名承認に必要な票の確保は、上院で過半数を占める共和党議員に期待できるが、民主党議員は厳しい態度で臨む意向を示唆している。ゴールドマン・サックス・グループのパートナーを務めた経歴を持つ同氏は金融危機の際、経営破綻した銀行を投資家グループと共同で買収し、利益を生み出した。ワンウェスト銀行に社名変更されたこの銀行は不当な差し押さえ慣行のほか、マイノリティー居住者が多い地域での事業を回避したとして批判されている。

  ムニューチン氏は、15年にCITグループに売却した同銀行事業の経営に携わったことを誇りに思うと明言。また、数週間前に同氏からブラウン議員に会談を申し入れたが、同議員はこれを受け入れていないと、同氏の広報担当者タラ・ブラッドショー氏は述べた上で「ムニューチン氏は指名承認プロセスと、ブラウン上院議員に会って同議員にとって重要な問題を議論することを楽しみにしている」と語った。

原題:Mnuchin Faces Heat From Democrats on OneWest Foreclosures (1)(抜粋)

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