米カリフォルニア大学アーバイン校の経済学教授で中国の貿易慣行を頻繁に批判してきたピーター・ナバロ氏がトランプ次期米大統領の補佐官として、新設の国家家通商会議を率いる。

  政権移行チームの21日の発表によると、ホワイトハウス内に設置する同会議は、「貿易交渉での革新的戦略に関する大統領への助言や、米国の製造業の能力などの評価をめぐる他機関との連携」、製造業における新たな雇用機会の促進といった役割を担う。ナバロ氏は大統領補佐官兼「通商産業政策ディレクター」に就任する。

  ナバロ氏は大統領選でトランプ陣営の主要エコノミストの一人で、商務長官への起用が決まったウィルバー・ロス氏と9月に成長プランに関するリポートを共同で執筆した。ハーバード大学の博士号を持つナバロ氏は職業人生の大部分を中国批判に費やしており、15年余りの間に米中の通商関係に関する複数の書籍の執筆やドキュメンタリー映像の監督を行っている。

  トランプ氏は21日、「私は数年前、ピーターが執筆した米国の通商問題に関する著作を一冊読み、論拠の明晰(めいせき)性や調査の完璧性に感銘を受けた。彼はグローバル化が米国の労働者に与える悪影響を予見するように記録し、中間所得層を回復させるための今後の道筋を打ち出した。トランプ政権で通商問題のアドバイザーとして重要な役割を果たすだろう」との見解を示した。
  
  ナバロ氏は北米自由貿易協定(NAFTA)や2001年の中国による世界貿易機関(WTO)加盟について、15年間の米景気減速の原因の全てでなくとも一部だと批判している。この期間の米経済の平均成長率は1.8%で、1986年から2000年までの3.4%を下回る。

原題:Trump Forms White House Trade Office Led by China Critic Navarro(抜粋)

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