22日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  ジャパンディスプレイ(6740):前日比4.6%安の349円。政府系ファンドの産業革新機構から総額750億円を調達すると21日に正式発表した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、今回の資金はOLED技術やプロセス確立のための開発用途で、量産化に向け別途多額の資金調達が必要になる状況は変わっていないと指摘。フレキシブル液晶や蒸着方式OLEDの開発を加速させねばならない時期に、印刷方式OLEDの開発を経営課題に追加しており、経営戦略の迷走度合はさら深まった印象だとした。

  オリンパス(7733):5.1%安の3925円。雑誌FACTAが1月号で、同社製の十二指腸内視鏡で手術を受けた患者が超耐性菌に感染した問題で、米司法省が罰金を求めているなどと報道。東海東京調査センターの赤羽高シニアアナリストは電話取材で、過去に事件を起こしてきた経緯からネガティブニュースに反応しやすいとした上で、一部雑誌記事が出て、株価は反応してしまっているとの見方を示した。オリンパスの広報・IR部の小林修課長は、記事に書かれているような事実はないと電話取材で話した。

  富士重工業(7270):1.5%高の4879円。野村証券は目標株価を4700円から5800円に引き上げた。世界の自動車メーカーでトップの収益性を維持しながら北米を中心に台数面でも高成長が続く点が魅力と評価。予想ネットキャッシュが高水準で来期は180円への増配を見込んだほか、来期以降の年間1000億円の自己株取得を予想した。

  日本オラクル(4716):2.1%高の5790円。6-11月期の営業利益は前年同期比5.9%増の239億円だった、と発表。主力のソフトウエア・クラウド分野でクラウドのほか、アップデート・プロダクトサポートが伸長、製品導入のコンサルティングや予防保守などのサービスも好調だった。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は第2四半期(9-11月期)営業利益は前年同期比10%増の126億円と同証予想の127億円並み着地でサプライズなしだが、クラウドは順調に推移と指摘。目標株価を5800円から5900円に上げた。

  小野薬品工業(4528):2.8%安の2439.5円。2017年3月期の営業利益予想を従来の725億円から540億円に下方修正する、と発表。薬価引き下げや競合品の上市などで主力製品の抗悪性腫瘍剤「オプジーボ点滴静注」の売り上げ減少を見込んだ。SMBC日興証券は修正後の営業利益予想は同証予想680億円を大きく下回りネガティブと指摘した。

  オイシックス(3182):3.2%高の2184円。有機・無農薬食材の会員制宅配事業を手掛ける大地を守る会(千葉県千葉市)と17年秋に経営統合すると22日午後発表。両社ともに食品の宅配事業を展開しているが、顧客層などが異なり相乗効果が見込めると判断した。統合に向け17年3月に大地を守る会を株式交換で完全子会社する予定。

  ナノキャリア(4571):7.8%安の852円。国内で実施している局所進行頭頸部扁平上皮がんを対象としたNC-6004(シスプラチンミセル)と放射線との併用療法による第I相臨床試験中止すると発表した。業績に与える影響は現在精査中。

  武蔵精密工業(7220):2.3%高の3150円。SMBC日興証券は目標株価を2700円から3500円に引き上げた。ベースとなるホンダビジネスが順調に推移しているほか、独Hay社の連結効果や円安前提などを織り込み業績予想を上方修正した。17年3月期の営業利益予想を115億円から125億円(会社計画110億円)、18年3月期を145億円から160億円に見直した。投資判断は「アウトパフォーム」継続。

  アウトソーシング(2427):9.7%安の3185円。メリルリンチ日本証券を割当先とする新株予約権を発行すると発表した。手取り概算で98億円を調達する。8月に英公共系コンサルティング大手を買収した際などの借入金返済に充当。今回の新株予約権の発行で、9月末の発行済み株式総数に対し最大16%の希薄化になる。

  ディスコ(6146):2.9%高の1万4060円。野村証券は目標株価を1万4881円から1万6079円に上げ、投資判断「買い」を継続した。業界環境の好転から大口顧客の投資再開が見込めると分析。18年3月期以降の業績予想を増額した。中期的にパッケージ革命やIoT関連設備で大きな恩恵を受け、かつ3D-NANDの設備投資も追い風とみている。

  ニッパツ(5991):5.2%高の1142円。モルガン・スタンレーMUFG証券は投資判断を「アンダーウエート」から「イコールウエート」に、目標株価を900円から1150円に上げた。自動車部品セクター内で、円安影響が相対的に大きいと指摘。富士重工業などの増産恩恵により、事業の収益性改善が想定よりも進展している点もポジティブと評価した。シート事業は安全性に加え、軽量化、快適性などの技術ニーズが高まっており付加価値拡大のチャンスとみる。為替前提を従来の1ドル=100円から115円に変更し業績予想を上方修正した。

  UACJ(5741):4.1%高の330円。SMBC日興証券は、タイと米国での総額550億円の設備投資を嫌気して株価は調整傾向にあるが、注目は利益成長と指摘。タイ子会社の稼働率は徐々に上昇するとみており、来期の下期には小幅黒字化すると予想する。負の在庫影響の解消、国内の設備統合もあり、17年3月期営業利益は245億円、18年3月期は318億円と増益が続くとみる。非鉄業界では相対的に成長性が高いとみて、投資判断「アウトパフォーム」、目標株価430円を継続。

  ジーンズメイト(7448):4%安の190円。21日発表した12月度の既存店売上高は前年同月比4.4%減だった。ジーンズなどが苦戦し3カ月ぶりに前年実績を下回った。

  大倉工業(4221):5.4%高の511円。16年12月期の営業利益予想を31億5000万円から46億円に上方修正した。上期までの好調が現在まで継続していることを勘案した。7円50銭と計画していた期末配当は10円に引き上げ。

  ワイヤレスゲート(9419):2.2%高の1690円。生体認証による本人・決済サービスを手掛けるリキッド(東京都千代田区)と資本提携すると発表した。リキッドへの出資額は非公表。ワイヤGの観光地などで展開しているWi-Fiインフラ事業とリキッドのサービスを組み合わせ、事業拡大を目指す。

  ビジョン(9416):7.1%高の2782円。訪日外国人向けガイドマッチング事業を展開するハバー(神奈川県鎌倉市)と資本・業務提携すると発表。ビジョンは日本専用Wi-Fiルーターのレンタルなど訪日外国人旅行者向けビジネスを手掛けており、両社のサービス連携することで事業拡大を狙う。

  VOYAGE GROUP(3688):4.4%高の1066円。傘下のCMerTV(シーマーティービー)がバンダイナムコエンターテインメントと資本提携すると22日午前に発表。CMerTV株の10.4%をバンダイナムコが保有する。

  セグエグループ(3968):21日に東証ジャスダック市場に新規上場した。上場2日目に付けた初値は公開価格1700円に対し3.2倍の5500円。同社はITシステムの構築に必要なセキュリティ製品やITインフラ製品の設計、販売、構築、保守サービスなど手掛ける。終値は6500円とストップ高。

  イノベーション(3970):21日に東証マザーズ市場に新規上場。上場2日目に付けた初値は公開価格2770円に対し3.1倍の8700円。同社は成果報酬型の比較・資料請求サイト運営など法人向けインターネットマーケティング支援を展開する。終値は7700円。

  フォーライフ(3477):22日に東証マザーズ市場に新規上場した。公開価格2280円に対し、初値は32%高の3000円。神奈川県を地盤に分譲住宅と注文住宅の建築、販売を手掛ける。終値は2940円。

  エイトレッド(3969):22日東証マザーズ市場に新規上場した。公開価格の1800円に対し、初値は2.3倍の4210円。業務効率化のためのワークフローパッケージ「X-point」などの開発や販売を手掛ける。終値は4910円とストップ高。

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