捨てる神あれば拾う神ありだ。

  アジアの多くのヘッジファンドが今年低迷する中で、こうした信条を持ったBFAMパートナーズやLIMアドバイザーズセリカ・パートナーズ・アジアなどトップクラスの一角を担うファンドが好調だった。1-3月(第1四半期)に売り込まれた商品関連の債券を買い入れたり追加保有したりしたことが寄与し、日中の不安定な相場変動に苦しんだアジアのヘッジファンドの中で際立つ実績を残した。

  BFAMのマルチ戦略「アジアン・オポチュニティーズ・マスター・ファンド」は1-11月のリターンがプラス16%だと事情に詳しい関係者が非公開情報だとして匿名を条件に語った。運用資産は今年末時点で20億ドル(約2350億円)を上回る見込みだという。

  セリカのクレジットファンドは1-11月のリターンがプラス30%を超える。別の関係者が明らかにした。香港でアイバン・リー氏が運用する同ファンドは、年初に買い入れたインドネシアや資源会社の債券が値を戻したことで、利益の大半を確保したと関係者は説明した。セリカの担当者はコメントを控えた。

  LIMのジョージ・ロング最高投資責任者(CIO)は、3億400万ドル規模の「LIMアジア・スペシャル・シチュエーションズ・ファンド」の1-11月のリターンがプラス10%(手数料調整後)だったと語った。商品業界を中心とする高利回り債は、同業界の持ち直しと一部企業の債務借り換えに伴い、価格が回復した。

  ダイモン・アジア・キャピタル(シンガポール)のマクロファンド(運用資産34億ドル)は1-11月にプラス約12%のリターンを記録した。投資家に送付された推計で分かった。同社の「ダイモン・アジア・カレンシー・バリュー・ファンド」(運用資産7億2100万ドル)のリターンはプラス45%。円などアジア通貨がドルに対し下落すると想定したことが両ファンドに利益をもたらした。

原題:BFAM, Dymon Shine in Asia Hedge Funds’ Toughest Year Since 2011(抜粋)

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