トランプ次期米大統領は21日、資産家カール・アイカーン氏を連邦政府規制の全面的な見直しを推進する特別アドバイザーに起用した。

  トランプ氏は声明で「米国が目の当たりにしている抑圧的な規制に関して、アイカーン氏の支援はすこぶる有益だろう」と説明した。

  両氏は互いに尊敬しており、アイカーン氏は2015年9月に大統領選挙でトランプ氏への支持を表明。財務長官への起用が取りざたされたが、アイカーン氏は繰り返し否定していた。トランプ氏は選挙戦でアイカーン氏をしばしば称賛し、当選したら助言を求めたいビジネスマンの好例だと述べていた。

  ブルームバーグ・ビリオネア指数によると、純資産が推定200億ドル(約2兆3500億円)のアイカーン氏は米国で20番目の富豪。バイオテクノロジーやエネルギー、金属、自動車部品、カジノ、通信、不動産、鉄道などに投資するが、それを外部からの資金に頼るのではなく、主に自己資金で手掛けている。

  大統領選後にアイカーン氏は、米金融規制改革法(ドッド・フランク法)など一部の規制は必要とする一方、「見境のない」規制の緩和を求める姿勢をあらためて表明した。

  同氏は政府に対し頻繁に、インフラ投資に焦点を絞った財政刺激策の実施に加え、米企業が海外で蓄えた資金を米国に戻すことを促す税制緩和を求めてきた。トランプ氏はこの2つの提案をいずれも次期政権の優先課題に据えている。

原題:Icahn Named Special Trump Adviser to Roll Back Regulations (1)(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE