21日の新興市場では株価がほぼ変わらず。米金融当局が先週の連邦公開市場委員会(FOMC)でタカ派的なトーンを示したことなどで拍車が掛かった下落の流れの勢いが弱まるとともに、アナリストらは企業業績を再び上方修正し始めている。ホリデーシーズンを控えた薄商いの中でドル相場が揺れる中、通貨ではブラジル・レアルの上昇が目立った。

  MSCI新興市場指数はしっかりを維持。テクニカル指標や一般消費財銘柄の上昇が支援材料となった。ブルームバーグのデータによると、同指数を構成する企業の1年後の利益見通しは20日、4日ぶりに上方修正された。

  • MSCI新興市場通貨指数は0.2%上昇。レアルは0.6%高。
  • メキシコ・ぺソは0.5%安。1994年のメキシコ通貨危機(テキーラ危機)以降で最悪の売りを浴びる展開が続いている。
  • 人民元は通貨バスケットに対し、この4カ月余りでの最高水準を付けた。中国人民銀行(中央銀行)が元安を抑制するとの観測が背景にある。
  • ハンガリー・フォリントは0.5%高。同国中央銀行は18年の成長ペースが加速すると予想。
  • インドネシア・ルピアは0.3%安。海外勢は引き続き同国債券を売り越している。

注目点

  • ブラジル議会は財政危機に陥っている州政府救済のための法案を承認。
  • トルコ中央銀行は「現実から目をそらしながら最善の結果を期待する戦略を採用している」と、コメルツ銀行のアナリスト、ピーター・キンセラ氏が指摘。 
  • 北海ブレント原油価格は0.3%安。原油価格と新興市場資産の相関関係は1年10カ月ぶりの低水準に低下。

原題:Emerging-Market Stocks and Currencies Ride Out Post-Fed Declines(抜粋)

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