トランプ米次期大統領は21日、米国の2大防衛関連企業首脳と国防総省高官らをフロリダ州の別荘マール・ア・ラーゴに招き、軍事支出に関して協議した。防衛企業首脳らは、コスト抑制を目指す考えを示した。

  トランプ氏は高官らが別荘を出た後に記者団に対し、「コスト削減に努めていく」と述べ、主な対象は最新鋭ステルス戦闘機「F35」であり、同計画は極めて高額だとの認識を示した。

  トランプ氏は自らのツイッターアカウントと1800万人近いフォロワーを利用し、ボーイングが計画する大統領専用機「エアフォースワン」の後継機のコストや、ロッキード・マーチンが進める3790億ドル(約44兆6000億円)規模のF35計画を批判している。ボーイングのデニス・ムーレンバーグ最高経営責任者(CEO)は、40億ドル未満で大統領専用機の後継機を製造できるとトランプ氏に伝えたことを明らかにした。

フロリダ州の別荘で防衛企業首脳らと握手するトランプ氏
フロリダ州の別荘で防衛企業首脳らと握手するトランプ氏
Photographer: Jim Watson/AFP via Getty Images

  ムーレンバーグCEOはフロリダ州でのトランプ氏との会合後に記者団に対し、「それよりも少ないコストで完成させるつもりだ。確実に実現できるよう協力して取り組む」と述べた。40億ドルの価格はトランプ氏がツイッターで使った数字で、国防総省が見積もったコストを大きく上回る水準。

  ロッキードのマリリン・ヒューソンCEOはトランプ氏への約束については明らかにせず、同社がコスト抑制で前進していることを示唆した。

  同CEOはトランプ氏との会談後に発表文で「F35計画の重要性とコスト低減に向けた前進について話し合う機会を得られたことに感謝した。F35計画は米国の国家安全保障に極めて重要なプログラムだ。米軍や同盟国が購入しやすい値段での戦闘機の納入を目指す当社の継続的コミットメントを伝えた」と説明した。

原題:Trump Summons Contractors, Officers to Mar-a-Lago Over Spending(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE