スイスの製薬会社アクテリオンと米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は、提携の可能性に関して再び交渉に入ったことを明らかにした。両社は1週間前に、それまで進めていた交渉を打ち切ったばかりだった。

  21日の発表資料によれば、両社は提携の可能性に関して独占的交渉に入った。アクテリオンは「戦略的」提携だとしている。ただ両社は、この交渉により正式な提携合意に至るとの確証はないとも説明。それ以上の詳細には触れていない。

  2社が合意に至らなかったと正式に発表した数日後に協議を再開するのは異例。複数の関係者によれば、先週J&Jが協議を打ち切った後、仏サノフィがアクテリオン買収に向けて交渉を行っていた。関係者によれば話し合いは進展した段階にあったことから、アクテリオンとJ&Jとの提携協議再開はサノフィにとって新たな打撃となる。サノフィは8月、がん治療薬を手掛ける米メディベーションをめぐる米ファイザーとの買収合戦に敗れている。

  製薬コンサルティング会社、ノバセクタのマネジングパートナー、ジョン・ラウントリー氏は「アクテリオンにとっては、全ての大手製薬会社の中でJ&Jがベストだ」と指摘。J&Jはアクテリオンに米資本市場へのアクセスを提供するとともに、同社に少なくとも多少の独立性を持たせ、他の買い手候補企業よりも干渉が弱くなるかもしれないと述べた。

  事情に詳しい複数の関係者によると、先の交渉でJ&Jは、アクテリオンに対する買収提示額を1株当たり約260ドルに引き上げていた。これに基づくと、アクテリオンの価値は約280億ドル(約3兆2900億円)と評価される。

  アクテリオンのADR(米国預託証券)は11%上昇。21日のチューリヒ市場では215スイス・フラン(209.50ドル)で終了。J&J株のニューヨーク市場終値は0.3%安の115.31ドル。
 

原題:Actelion, J&J Are Back in Talks a Week After Breakup (4)(抜粋)

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