トランプノミクスは実行できない約束をするが、欧州は約束した以上を実行する可能性があると、モルガン・スタンレーは分析している。

  ドルはユーロに対して14年ぶり高値に急騰、S&P500種株価指数は過去最高値を更新した。いずれもドナルド・トランプ氏が選挙運動で約束した経済成長を実現できない場合、保護主義的政策を強化するリスクが十分に織り込まれていないことを浮き彫りにしていると、モルガン・スタンレーのクロスアセット戦略責任者、アンドルー・シーツ氏は警告する。

  「ほとんどの投資家が想定する基本シナリオは、トランプ氏が経済にプラスになる政策をいくつか導入し、かつマイナスになるような政策は一切採用しないというものだ」とシーツ氏。2017年は米国株より好成績を残すとの予測に基づき、欧州株と日本株の買いを推奨した。

  トランプ氏が財政投入による景気刺激策を導入し、かつ大がかりな保護主義的な政策を避けた場合でも、経済成長率はなお期待を裏切る可能性がある。モルガン・スタンレーの予想では2017年と18年の米国内総生産(GDP)は2%成長となっており、ブルームバーグがまとめたエコノミストの予想中央値を下回る。

  「来年のサプライズは、米経済が期待になかなか応じられないということかもしれない」とシーツ氏。「潜在成長率の低さと、金融状況の引き締まりから吹いてくる向かい風が見落とされている可能性がある」と指摘。「2016年は欧州と日本より、米国株を選好したが、17年は逆転するだろう」と述べた。

原題:Morgan Stanley Says Don’t Believe Hype Over Trump and Le Pen (2)(抜粋)



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