欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドル、対円で下げ渋り-カナダ・ドルは原油安で下げる

  21日のニューヨーク外国為替市場ではドルが下げ渋る展開。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数はほぼ変わらずとなった。

  ドルの下値からの戻りは対円での安値からの回復が主導したが、午後は原油相場が大幅安となり、対カナダで上昇したことが寄与した。トレーダーによれば両方のケースで出来高は少なく、値動きは通常よりも増幅された可能性がある。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ドル・スポット指数は前日比0.1%安の1271.07。ドルは対円で0.3%安の1ドル=117円55銭。対ユーロでのドルは0.4%下落の1ユーロ=1.0424ドル。

  ロンドンやニューヨーク、トロントのトレーダーによると、取引は引き続き低調で、絶対不可欠なヘッジや持ち高調整に限られた。

  ドルの下値からの戻りは限定的だった。一方、スウェーデン・クローナは対ドルで一時1.4%上昇した。スウェーデン中央銀行は政策金利を据え置き、量的緩和(QE)プログラムを6カ月延長した。ただ、数人の当局者が反対票を投じたことはタカ派的に解釈された。

  ドルは対円で117円11銭まで下げた後、117円87銭まで戻し、その後は再び軟調となった。ニューヨークのトレーダーによると、ロンドン市場での値決め前後にドルの需要が強まり、それで短期的な売り持ち筋が逆を付かれた可能性がある。

  別のトレーダーによれば、アジア市場での高値より高い118円10銭をやや上回る水準ではドル売りが控えている。

  ドルが全般に下げた場面で、ユーロドルは一時1.0451ドルまで上昇した。22日に期限を迎える大口のオプション行使価格である1.0500ドル付近ではユーロ売りが控えている可能性がある。
原題:Dollar Erases Drop as JPY Pares Advance, CAD Wilts With Crude(抜粋)

◎米国株:小反落、薄い商い-原油安でダウ平均2万ドルは遠のく

  21日の米国株式相場は小反落。原油安の影響で、ダウ工業株30種平均の2万ドル台乗せがやや遠のいた。

  S&P500種株価指数は前日比5.58ポイント(0.3%)下げて2265.18で終了。ダウ平均は32.66ドル(0.2%)安い19941.96ドル。出来高は30日平均を21%下回った。

  モルガン・スタンレーのクロスアセット戦略責任者、アンドルー・シーツ氏は米大統領選挙後の株高について、「潜在成長率の低さと、金融状況の引き締まりから吹いてくる向かい風が見落とされている可能性がある」と指摘。「2016年は欧州と日本より米国株を選好したが、17年は逆転するだろう」と述べた。

  S&P500種のセクター別11指数のうち、この日は8指数が下落。エネルギーと素材が上げたものの、不動産とヘルスケアなどの下げを補うには至らなかった。

  ダウ平均が1万9000ドル台に乗せたのは約1カ月前。1万8000ドルから1万9000ドルまでに要した期間はわずか2週間強だった。

  シカゴ・オプション取引所(CBOE)ボラティリティ指数(VIX)は10月以来で最長の5営業日連続で下げた。11月4日の高水準からは50%近い下げ。2014年7月以来の最低水準に接近している。

  ブルームバーグがまとめたストラテジスト15人の予想平均では、S&P500種は17年を2356で終える見通し。20日の終値から3.8%の上値余地を意味する。
原題:U.S. Index Futures Little Changed With Dow at an All-Time High(抜粋)
U.S. Stocks Decline as Oil Slips With Dollar: Markets Wrap(抜粋)
Morgan Stanley Says Don’t Believe Hype Over Trump and Le Pen (2)(抜粋)

◎米国債:上昇、原油相場の下落がインフレ期待を抑制

  21日の米国債相場は上げを拡大。原油相場の下落を受けてインフレ期待が抑えられた。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.54%。5年債と30年債の利回り差(イールドカーブ)は、期間長めの国債が上げを主導する中でフラット化した。一時はスティープ化する場面もあった。原油相場の下落は、米国での在庫増加が手掛かりとなった。

  投資家のインフレ期待を示す10年ブレークイーブンレートは、一時の上げを失った。

  この日発表された11月の米中古住宅販売は市場予想に反して増加。住宅ローン金利の大幅上昇が見込まれるなか、2007年初め以来の高水準となった。

  全米不動産業界(NAR)が21日発表した11月の中古住宅販売件数は、季節調整済み年率で前月比0.7%増の561万戸と、07年2月以来の高水準。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は550万戸への減少だった。

  22日には国内総生産(GDP)や個人所得・支出、耐久財受注などが、23日には新築住宅販売、ミシガン大学消費者信頼感指数が発表される。
原題:Treasuries Rally as Decline in Crude Oil Curbs Inflation Wagers(抜粋)
原題:U.S. Existing-Home Sales Climb to Highest Since Early 2007 (1)(抜粋) 

◎NY金:小幅続落、ETF投資家の引き揚げが続く

  21日のニューヨーク金先物相場は小幅続落。金連動型ETFを通じた保有量は2004年9月以来最長の28日連続縮小となった。

  COMEX金先物2月限は前日比0.1%未満下げて1オンス =1133.20ドルで終了。最近の株やドルの上昇が「金の重しになった」と、HSBCセキュリ ティーズ(USA)のチーフ貴金属アナリスト、ジェームズ・スチ ール氏。

  銀先物3月限は0.9%安の15.979ドル。プラチナ先物1月限は1%安の914.40ドル。パラジウム先物3月限は1.6%安の659.90ドル。
原題:Gold Futures Drop Second Day as ETF Investors Run for the Exits(抜粋)

◎NY原油:下落、米在庫が予想外に増加-民間統計と食い違い

  21日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が下落。米エネルギー情報局(EIA)の週間統計で、先週の国内原油在庫が5週間ぶりに増加していたことが明らかになった。ブルームバーグがまとめたアナリスト調査では減少が予想されていた。米石油協会(API)が20日夕方に発表した統計では、原油在庫は415万バレル減少していた。

  トータス・キャピタル・アドバイザーズ(カンザス州リーウッド)で石油関連資産155億ドルの運用に携わるマット・サリー氏は電話取材に対し、「昨夜に大幅減少が発表されたため、この日の数字が驚きをもって受け止められたのは明らかだ」と話す。「在庫はここ数週間大きく落ちている。来週は再び大幅な減少を予想している。製油所の稼働率は今かなり高くなっているからだ」と述べた。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は81セント(1.52%)安い1バレル=52.49ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント2月限は89セント下げて54.46ドル。
原題:Oil Declines as U.S. Crude Inventories Unexpectedly Increase(抜粋)

◎欧州株:反落、スペイン銀行株や伊モンテ・パスキが指数圧迫

  21日の欧州株式相場は反落。スペインの銀行株が売られ、年初来の下げ解消に迫っていた指標のストックス欧州600指数は再びプラス圏回復が遠くなった。欧州司法裁判所はスペインの各銀行に過剰な住宅ローン金利の払い戻しを命じた。

  ポプラール・エスパニョール銀行は5.8%安、サバデル銀行は1.3%安で取引を終えた。スペインの銀行は住宅ローン利用者に合計数十億ユーロの支払いを余儀なくされる恐れがある。金融株軟調の流れを受け、スイスのクレディ・スイス・グループも2.4%下げた。

  イタリアの銀行株も売られ、モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナは12%安。一時は19%安まで売り込まれる場面があった。同行に対しては50億ユーロの増資計画が失敗するとの懸念があり、株価は過去3営業日で22%下落した。

  指標のストックス欧州600指数は前日比0.2%安の360.56で終了。アクセンド・マーケッツのアナリスト、マイク・ファンデュルケン氏とヘンリー・クロフト氏は「年末恒例の強気の名残りは感じられるが、モンテ・パスキ救済の問題が救済にしろ増資にしろ未解決であり、現在のサンタクロース・ラリーの継続を難しくしている」と指摘した。

  ストックス600は12月に入り5.4%上昇。年初来では1.4%安となっている。
原題:Spanish Bank Declines Keep European Stocks Away From 2016 Gain(抜粋)

◎欧州債:ドイツ債反発、イタリア債も上昇-ポルトガル債は下落

  21日の欧州債市場ではドイツ国債が反発した。

  ドイツ10年債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.25%。イタリア10年債利回りも2bp低下の1.82%。一方、ポルトガル10年債利回りは3bp上昇、3.77%となった。
原題:EUROPEAN WRAP: Spanish Banks Keep Stoxx 600 Away From 2016Gain(抜粋)

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