ポプラール・エスパニョール銀行やバンコ・ビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア(BBVA)などスペインの複数の銀行は、欧州連合(EU)の最高司法機関である欧州司法裁判所の判決を受け、住宅ローン利用者に数十億ユーロの払い戻しを余儀なくされそうだ。この判決でスペインの銀行株は急落した。

  欧州司法裁判所は21日、過剰な住宅ローン金利を支払った借り手が払い戻しを請求できる権利を認定。2013年5月以降の分に限った払い戻しの提案を違法だとし、ローン利用者がそのような不公正な条項に縛られるべきではないと結論づけた。

  スペイン最高裁は2013年5月、指標金利の低下とともに住宅ローン金利が下がることを阻む条項を違法とする判決を下した。今年4月にはマドリードの裁判所が、最高裁判決以降に支払われた過剰な住宅ローン金利を払い戻すようカイシャバンクを含む約40の金融機関に命じた。

  欧州司法裁判所は、この最高裁判決以前に支払われた分についても払い戻しの義務があることを認めた。今回の判断を受けてポプラール銀は一時10.5%安、サバデル銀行は7.5%安を付けるなど、IBEX35指数の銀行銘柄は総崩れとなった。

  BBVAは7月、銀行側に不利な判決が出た場合は最大12億ユーロ(約1470億円)の影響が出ると試算。カイシャバンクも当時、12億5000万ユーロの払い戻し義務が生じる恐れがあり、これまでに5億1500万ユーロ引き当てたと明らかにした。
  

原題:Spanish Banks Lose EU Case Over Mortgage Interest Repayments (2)(抜粋)

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