マイナス金利を生み出した北欧で、この金融政策が限界に達したことが示唆されている。

  スウェーデン中央銀行は21日、政策金利を過去最低のマイナス0.5%に据え置くとともに量的緩和(QE)を来年6月末まで継続することを決めたが、これは簡単な決断ではなかった。6人の理事の票が割れ、イングベス総裁は最終決定を迫られた。2人がQE停止を求め、1人が購入半減を求めたのだ。

  SEBのチーフエコノミスト、ロベルト・ベリクビスト氏は電話インタビューで、「際立ったのはQEをめぐり理事会が全会一致できなかった点だ」とし、「大局的に捉えれば、非伝統的な金融政策はスウェーデンで終了に向かいつつあり、他の中銀とも足並みがそろっている」と付け加えた。

  デフレ定着を防ぐ取り組みに全力で取り組んできたスウェーデン中銀だが、今や世界の主要中銀と同じような認識に至りつつあるようだ。日本銀行は量的緩和から長短金利操作に軸足を移し、欧州中央銀行(ECB)も国債購入プログラムが終了に近づいていることを示唆。米国に至っては、金利がゼロに近い状況が10年近く続いた後の引き締めを加速させる準備を進めている。

  スウェーデン中銀は一般国債、インフレ連動債をそれぞれ150億クローナ(約1900億円)追加購入すると決定。今年末までの6カ月間では計450億クローナの上積みとしていたため、規模縮小となる。ただ、イングベス総裁は金融政策を通じた追加刺激は今後ないと想定するべきではないとし、インフレ率が予想をかなり下回れば、政策金利の引き下げや国債購入の拡大はあり得るとくぎを刺した。

  同総裁は21日の記者会見後のインタビューで「結局、インフレ率を2%に戻すためにやらなければならないことは何でもするということだ」と述べた。

原題:Birthplace of Negative Rates Nears End of the Road for Stimulus(抜粋)Swedish Central Bank Sees Growing Divisions as QE Extended (2)(抜粋)

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